EXECUTIVE BLOG
2020.6.11
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです
昨日までは
私が敬愛する設計士の先生との話から
一見無機質にしか見えない 建築物には
それぞれに 色んな物語があるのだと言う事が
分かった事
そして それが分かるような仕掛けが建物に施されていれば
街中の建築物が 芸術作品として見ることができるので
何とか定礎板に QRコードのような仕掛けが出来ないかと
考えたのが昨日までの話です。
先生の話を聞くまでは
単に建物の評価としての表彰はあるようなのですが
それは その設計士の評価なんです。
これが 自分でお金を出して建築するものであれば納得できるのですが
実際はそこには施主が居て 施主の意向に沿って設計しているのですから
本来であれば 施主も一緒に表彰されるべきだと思うのです
しかし 表彰結果をみても 設計士の名前しかでてないようで
施主の思いは見当たりませんでした。
もし そういう表彰があるならば私の知識不足ですみません。
これが絵画であれば それこそ 自分でキャンバスに渾身の絵を描いて
それが評価されるのですが
建築物と言うのは本来そこに施主の意向に沿った形で作られるものであって
勝手に どこにでも設計士が自由に建築できるものではないのです。
もし お金は施主から出ているのに 自分の作品で賞を取ろうと考えている
設計士が居るならば 本末転倒の気がします。
今回は 私の知人の先生は まず 施主様と徹底的に議論を重ねたうえで
施主の思いを建物に乗せて行くので
無機質の建築物に命を吹き込む 昔の仏像制作者の思いを感じたのでした。
仏像制作者はその仏像に魂を入れ込んでいるのです。
それで 昨日の話ですが
高校を建築した話を聞いて
これは 後世に残したほうが良いのではと思い
あるアイデアが浮かんだのですが
それは
建築主と設計者の建築に至るまでの対談を動画として後世に残せないかと
考えたのでした。
数十年や百年近く経ってしまってからでは その建物がどのような思いを持って
建てられたのかは その子孫や後人は知ることができないのです。
是非そのような 動画を撮りたいと先生にお願いをしたところ
先生も これは技術や文化を残すことになると言うことで
快諾を頂く事になったのです。
時を同じくして 丁度この時期に動画を制作するチームが仲間内に居まして
この話をしたところ
感動を動画に残すことは賛成だと言うことになり
早速 30年前に設計建築した高校で撮影する話になるのです
そして
そこで、、
続く。