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社長&顧問ブログ

2021.8.2

鈴木首相のウルトラCで

 

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

昨日からの続きです。

 

昨日までは 太平洋戦争終了間際に ポツダム宣言を突き付けられた

日本の対応の話でした。

 

無意味な議論ばかり続けているうちに 広島と長崎に原爆が投下され

頼りにしていたソ連からは裏切られ 宣戦布告までされてしまったのです。

 

しかし この期に及んでも ポツダム宣言受諾に際して 無理な条件を

付けるか付けないかで なかなか結論が出ない中

 

鈴木首相が 最後の手段として 天皇陛下にご聖断を仰ぐと言う

前代未聞のウルトラCの提案をしたのでした。

 

天皇陛下は 国家と国民の為には ポツダム宣言受諾はやむを得ないのではとの

意見を出されることで これを もって 政府はポツダム宣言受諾をする旨の

電報を連合国宛に発信するのでした。

 

しかし この受諾に関しては 天皇陛下の大権には変更を加えない事を条件としますよとの回答だったのです。

 

ここまでで感じるのは 明治の健軍以来 負けを知らない軍人は 自ら敗戦を認めるとは

言い難かったのではと思います もし 軍人自らがそれを発してしまうと子孫まで逆賊の汚名を着せられると心配していたのでは? ここで 天皇陛下の意見が出たので従わざるを得なかったと 言い訳の材料にしたのではと感じます。

 

そして その事を一番理解していた鈴木首相もその事を分かっていて いつまで議論しても きっと軍部は自分のメンツの為に敗戦を認める事をしないだろうし いくら死中に活を求めて本土決戦を挑もうとしても 何発も原爆を投下され 北海道にはソ連軍が大量に押しかけてしまえば 日本はバラバラにされてしまうと危惧して

本来であれば 禁じ手である天皇陛下にご聖断を仰ぐと言う ウルトラCを行使したのだと思うのです、

 

そうは言っても 日本人の心として 天皇陛下の身に何かが及ぶ事だけは避けたいと

言う思いはあって 天皇の大権は守ってくださいねと 連合国に対して条件付きの受諾の通知を行ったのです。

 

これを 受けた米国は ポツダム宣言受諾を日本が決めた事には安堵するのですが

ここにきて まだ 天皇陛下を守ろうとする日本に対して感動を覚えたと、

その後スチムソン陸軍長官は述べています。

スチムソン長官は知日派でもあり 又 硫黄島や沖縄における物凄い流血を日本本土上陸作戦で再現しないためにも 日本の申し入れを受け入れようと主張したのです。

 

しかし バーンズ国務長官は 強硬派で 譲歩の必要は無いしそれでは無条件降伏ではないと主張するのでした。

これでは回答が出来ないために 日本の提案に対して 明確に答える形はとらずに

天皇制は否定しないがはっきりと保証もしないと言う曖昧な内容にしてポツダム宣言の変更はしませんと決めたのでした。

 

この時 もう少し明瞭な表現で天皇制を約束したらと海軍長官も意見をしたのですが

バーンズ国務長官は

「秩父宮と言う弟がいるよね 誰が天皇になっても天皇制が残れば良いのだろ?」

と意味深長な笑いを浮かべたと言うのです。

彼らとしては 天皇制は形はいかようにしてでも残しさえすれば良いのだと判断していたのでした。

 

この回答を 日本に送る事を決めた米国は イギリス 中国 ソ連に同意を求めるのですが

ソ連だけは 日本の分割を意図する内容にしろと強硬な態度をとったのですが

ここは 米国の意見に押し切られてしまうのです

 

もし ここで 米国がソ連の言い分を認めていたら

日本は ドイツの様に 東日本と西日本とに分割されてしまっていたかもしれなかったのです。

このように連合国が意見をまとめて、その返信を 日本に送ったのが

 

八月十二日 日曜日の午前零時半頃でした。

 

それを知った政府軍部は その回答を見て

又 戦争終結派と継続派で 意見が分かれてしまったのです。

 

それは何故か?

 

回答の中にある ある一文の英語の単語により

外務省側と軍部側で意見が分裂してしまったのです。

 

この 回答文の中にある英語はなんと書かれていたのか?

 

それを

外務省はどのように翻訳したのか?

一方の軍部はどのように翻訳したのか?

 

この一文が どのような結果をもたらす事になったのか??

 

それは

 

明日に続く、、。

 

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