EXECUTIVE BLOG
2021.8.10
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは ポツダム宣言を受諾するかどうかで
76年前の昭和二十年 7月28日から8月14日まで 政府軍部内では
結論が出ず 右往左往しているときに
鈴木貫太郎首相が 知恵を絞って 天皇陛下のご意見を賜り
そのご意見を持って結論と致すとの ウルトラCの 裏技を使って
ポツダム宣言受諾の道を切り開て行く話でした。
この時の ご聖断は命令ではなく あくまでもご意見だったのです。
その後 正式な手続きを踏まなければ 何の効力も発しないのですが。
そうは言っても 天皇のお言葉は重みが違います
今回東京オリンピックの開催に関して 今上天皇が コロナ禍における
オリンピック開催は危惧しているかの発言があったようですが
現政府は それは宮内庁長官の意見であって 天皇陛下のお言葉ではないと
判断し 開催に踏み切ったのですが、
開戦前夜の 日本軍の様な感じを私は受けました。
76年前の八月の 御前会議でのご意見は ご聖断という事で非常に意味の大きいお言葉に
なりました。
そして ごのご聖断をもって 軍部内では 「承詔必謹」として
戦争終結へと動き始めるのですが
ここで この 「承詔必謹」の意味を少し紐解いてみましょう。
これを理解するためには 歴史は更に遡り
聖徳太子の時代まで遡ることになります。
中学の歴史の時間で 聖徳太子が十七条憲法を発したという事を習った事があるかと思います。
しかし この十七条全てを覚えてはないと思うのですが
この中の 第三条あるのが「承詔必謹」です。
ここで 十七条全部を説明できませんが
先ず第一条と 第二条を説明させて頂きます。
この第一条には
「以和為貴 無忤為宗
人皆有黨 亦少達者
是以
或不順君父 乍違于隣里
然上和下睦 諧於論事
則事理自通 何事不成」
と書かれています
現代風に訳しますと
第一条
「和をもって貴しとして、
人を恨んだりしてはなりません。
人には誰にも信じるものがあります。
また、達した人、つまり悟りを得たような人は、すくないものです。
だから、人によっては主君や父の言葉に従わなかったり、また隣の人や、村同士で意見が異なったりします。
けれども、上に立つ人から率先してやわらぎ、下の人たちもまずは仲良くすることを第一にして、様々な事柄をみんなで議論するときにこそ、大切な主張も通じるし、あらゆることが成就していくのです。」
と言う意味です。
現代のわれわれが見ても大事な事が書かれていると理解できますね
「和をもって貴しと成す」 この言葉を色々なところで目にすると思います。
皆と仲良くすると 全てが上手く行くのですよ と言われていたのです。
なかなか 守られていない気がします。
そして
第二条には
「篤敬三宝
三宝者佛法僧也
則四生之終帰
万国之極宗
何世何人 非貴是法
人鮮尤悪 能教従之
其不帰三宝 何以直枉。」
と書かれています。
この意味とは何なのか?
そして それに続く
承詔必謹とはどんな意味を持つのか?
この言葉だけで 一部反乱者がいましたが
日本軍は基本一糸乱れず命令に従うのです。
それは 何故なのか??
一部反乱者は その後どうしたのか????
それらは
明日に続く、、、。