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社長&顧問ブログ

2022.10.11

点と線

 

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日までは ペイフォワードの話から

映画を見る話になり

松本清張原作の 地方紙を買う女のテレビを見ているうちに

ハラハラしすぎて結論が分からず仕舞いだったので

その結論を知るために 原作の小説を買う話へと 今日は展開します。

 

その前に 松本清張の小説は そんなに沢山は読んでいませんが

テレビになったり映画化されたりしてます

 

推理小説自体がそうなのかもしれませんが 物凄くこじつけが多い気がしますし

清張の人生観がそこに埋め込まれていると思います。

 

それを一番感じたのが 点と線と言う小説で この小説は映画化が難しいと言われながらも 昭和30年代に映画化された小説です。

 

小説の中で福岡の香椎浜が出て来るので なんとなくDVDで映画を見てしまったのです。

物語は 心中死体が香椎浜にある事が発端となります。

福岡の警察署は これは明らかに心中事件だとして終わらせようとしたのですが

1人の老刑事が 心中に疑問を持つのです。 署としては心中事件で終わらせたかったのですが この刑事が 妙な点に気が付くのです。

 

それは 男との遺体から ある領収書が見つかるのです

その領収書は 東京から博多へ来る 寝台特急の食堂車で食事した時の

領収証だったのです。

 

なんの変哲もない領収書ですし 博多までの道中で食事したと思えばそれまでなのですが

そこには ご利用者一名と記されていたのです。

そもそも 心中に行くのに 領収書を持っていること自体私なら思うのですが。

これから死にに行くのに 精算するわけでもない 領収書をわざわざ貰うかと言う点が解せないのです。

 

が そこはドラマですから とにかく 領収書が残っていて ご利用者一名となっているのです。

 

この刑事は この事に注目して 本当は一人ででしか 乗車してないのではと

疑問を持つのです。

他の刑事達は その事に何の違和感も感じないのですが

この刑事は そうではないと言い張るのです

 

その理由と言うのがですが

この時の映画の中のセリフのまま記すと

「女ちゅうもんは 食い意地が張ってますから 男が飯を食おうというと 一緒に食べるもんです」

と言う内容の言葉でした。

要は 連れの女が居たのであれば 一緒に食事をしているはずだが

食事がおひとり様となっている事はおかしいし 何かこの心中事件には裏があると言い張るのです。

そこから この物語は展開していくのです。

 

この中で 私が一番納得がいかなかったのは 「女は食い意地が張ってますから」

言う セリフのところなのです。

 

差別的発言だとか そういうモノではなく

この主張自体がおかしいと感じたのです。

 

確かに食い意地も張ってるかもしれませんし お腹もすいていたかもしれません

 

しかし この主張だけは 私は納得できないのです

 

何故 納得できないのか????

松本清張と感性が違うかもしれませんが

 

何故違うと思ったのか?????

 

明日に続く、、、、。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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