EXECUTIVE BLOG
2023.8.21
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは 戦陣訓の話で それを訓示した東条英機は
玉音放送後は他の軍部高官の多くが自決した中 生き残り、
占領軍からの逮捕状が出て 自宅で拘束される前に ピストル自殺を図ったと言う話でした。
軍人には 生きて虜囚の辱めを受けずと 命令を出しておきながら 自分は生きながらえようとしたとの批判もありますが、
自分が開戦責任者として裁判で話す事が天皇陛下の身を守るためだったと後に語っているそうです。
東條英機は極東軍事裁判では 自身がそう語ったように 開戦の全責任は自分にある事を
証言することで 天皇陛下が起訴されることから守ったことになります。
この裁判の裁判長は オーストラリア人のウェッブ裁判長で彼は 天皇陛下に開戦の責任があるとして起訴され裁きたかったようですし
他にも 中国やソ連もその事を望んでいましたが
米国は 戦後の日本の統治には 天皇陛下の存在は絶対に必要であるとの観点から
あらゆる手を尽くして 天皇陛下が起訴されないようにしました。
これは 先日書いたように
「承詔必謹」の一言で 全軍が従う事を目にしたマッカーサーが戦後の統治に
天皇陛下を利用しようとしたからです。
もし 天皇を逮捕し起訴し 有罪にでもしたら 日本国中が内乱状態になり
これにより統治が厳しくなると考えたからです。
実際戦後の混乱を直ぐに乗り切れたのは 天皇陛下自身が人間宣言を行い
全国を回り国民を励ましたおかげだと言われていますので
マッカーサーの考えはある意味良かったのではと思います。
これから分かるように 天皇のお言葉は絶対でした
それを 軍部が利用して 軍人に対して 戦陣訓を守らせ 上官の命令は天皇陛下の
命令である事を植え付けていったのです。
こんな守りごとがあった事など すっかり忘れた戦後30年経ったときに
この命令を守り続けた人物が世の中に居た事を目の当たりにする事件が起き
世界中が驚き ある意味感動した出来事があったのです。
それが 陸軍中野学校出身であったことから 世間はその存在を知る事になるのです。
陸軍中野学校は ある意味米国のCIA イギリスのMI6のような存在だったのです。
簡単に言えばスパイ養成学校であり組織だったのです。
この中野学校出身者による話に進まなければなりませんが
命令を絶対化した東条英機は 最後は極東軍事裁判で絞首刑に処せられるのです。
通常死刑に処せられた方の遺体や遺骨は遺族に返されるのですが
東條英機以下のA級戦犯たちの遺体や遺骨は 遺族に返される事無く
占領軍により どこか分からないように処理されてしまったのでした。
これでは 遺族や関係者は納得行きません
しかし 遺骨を盗み出すことが占領軍に見つかれば その人自体が逮捕拘束されてしまいます。
今 愛知県のある場所に A級戦犯たちの慰霊碑があり
そこには 戦犯たちの遺骨が眠っています。
完全秘匿のうちに 戦犯たちの遺体は処理され 遺骨はひとかけらも遺族には戻さなかったのに 何故 そこに眠っているのか????
の話と
中野学校の話は
明日に続くのか、、、、????