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社長&顧問ブログ

2023.8.23

デマ フェイク

 

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日は 日中戦争の時に

日本軍の兵士が 中国人を競争して切り殺したと言う話で

それを礼賛するような新聞記事が連日でて 国民を煽っていたと言う話でした。

 

今朝

NHKのテレビを見ていましたところ 大正時代の関東大震災のあと

朝鮮人が井戸に毒を入れたと言うデマが出回って 当時多くの半島出身の方が

日本人自警団の手により殺されたと言う話が流れていました。

 

地震発生から1~2日後には、関西地方などの新聞でも伝聞情報として記事が掲載されていたのです。

大規模災害では発災直後はマスメディアも確実な情報をつかむことができなかったと言うことです。

 

これが 現代だと あっという間にSNSとかで拡散されてしまいますので

フェイクニュースかどうかを見極める必要があると思います。

AIが進化してきますと 顔や音声までも変える事ができますから

この対策はどのようにすれば良いのかと心配になります。

 

それで 昨日の話に少し戻りますが

競って中国人を切り殺したと言われていた軍人は よくよく調べてみますと

そんな事はしていなかったようです。

 

連合国の多くは それが 日本の新聞社によるフェイクニュースだと判断したのですが

当の中国だけは その新聞記事を証拠として取り上げ 最後は この軍人を処刑してしまったのです。

無実の人間を過った情報で裁くのはなんとも言い難いです

 

その軍人が 処刑を前に残した遺文と遺書が残っていますので

ここに載せさせて頂きたいと思います。

 

遺文

一 日本国民に告ぐ

私は嘗て新聞紙上に向井敏明と百人斬競争をやったと云われる野田毅であります。自らの恥を申上げて面目ありませんが冗談話をして虚報の武勇伝を以って世の中をお髄がし申し上げた事につき衷心よりお詫び申上げます。『馬鹿野郎』と罵倒嘲笑されても甘受致します。

只、今般中国の裁判に於いて俘虜住民を虐殺し南京屠殺に関係ありと判定されましたことに就いては私は断乎無実を叫ぶものであります。

再言します。私は南京において百人斬の屠殺をやったことはありません。此の点日本国民はどうか私を信じて頂きます。

たとい私は死刑を執行されてもかまいません。微々たる野田毅の生命一個位い日本にとっては問題でありません。然し問題が一つ残ります。日本国民が胸中に怨みを残すことです。それは断じていけません。私の死を以って今後中日間に怨みやアダや仇を絶対に止めて頂きたいのです。

東洋の隣国がお互いに血を以って血を洗うが様なばかげたことのいけないことは常識を以ってしても解ります。

今後は恩讐を越えて誠心を以って中国と手を取り、東洋平和否世界平和に邁進して頂きたいのです。

中国人も人間であり東洋人です。我々日本人が至誠を以ってするなら中国人にも解らない筈はありません。

至誠神に通ずると申します。同じ東洋人たる日本人の血の叫びは必ず通じます。

西郷さんは『敬天愛人』と申しました。何卒中国を愛して頂きます。

愛と至誠には国境はありません。中国より死刑を宣告された私自身が身を捨てて中国提携の楔となり東洋平和の人柱となり、何等中国に対して恨みを抱かないと云う大愛の心境に達し得た事を以って日本国民之を諒とせられ、私の死を意義あらしめる様にして頂きたいのです。

猜疑あるところに必ず戦争を誘発致します。幸い日本は武器を捨てました。武器は平和の道具でなかった事は日本に敗戦を以って神が教示されたのです。

日本は世界平和の大道を進まんとするなら武器による戦争以外の道を自ら発見し求めねばなりません。此れこそ今後日本に残された重大なる課題であります。それは何でしょうか。根本精神は『愛』と『至誠』です。

此の二つの言葉を日本国民への花むけとしてお贈りいたしまして私のお詫びとお別れの言葉と致します。

桜の愛、富士山の至誠、日本よ覚醒せよ。さらば日本国民よ。日本男児の血の叫びを聞け

 

遺書(処刑当日)

死刑に臨みての辞世

此の度中国法廷各位、弁護士、国防部各位、蒋主席の方々を煩はしましたる事に就き厚く御礼申し上げます。

只俘虜、非戦闘員の虐殺、南京屠殺事件の罪名は絶対にお受け出来ません。お断り致します。死を賜はりましたる事に就ては天なりと観じ命なりと諦めて、日本男児の最後の如何なるものであるかをお見せ致します。

今後は我々を最後として我々の生命を以つて残余の戦犯嫌疑者の公正なる裁判に代へられん事をお願ひ致します。

宣伝や政策的意味を以って死刑を判決したり、面目を以て感情的に判決したり、或は抗戦八年の恨みをはらさんがため、一方的裁判をしたりされない様に祈願致します。

我々は死刑を執行されて雨花台に散りましても貴国を怨むものではありません。我々の死が中国と日本の楔となり、両国の提携の基礎となり、東洋平和の人柱となり、ひいては世界平和が到来する事を喜ぶものであります。何卒我々の死を犬死、徒死たらしめない様に、それだけを祈願致します。

中国万歳

日本万歳

天皇陛下万歳

野田毅

 

この野田氏は 処刑を前にしても 恨み言を言うのではなく 最後まで日中の平和

世界平和を望んでたことが分かります。

 

このような悲劇が二度と起こらない事を願うばかりですし

現代においても うっかりデマ情報にのせられないよう日々気を付けたいと

思います

 

明日は 戦争犯罪人として処刑されたかたの遺骨は今どこ???

の話しへ

続くか???

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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