EXECUTIVE BLOG
2024.7.19
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは
博多櫛田神社が 三重の松坂櫛田神社か佐賀県神埼の櫛田神社から
勧請を受けたと言う話でした。
よくよく考えてみますと 各地にある神社は どこかの 支店のようなもので
本家から勧請を受けて設立されていると言う事になるのでしょうか?
例えばお稲荷様は、全国津々浦々、比較的どこでもよく見られる稲荷神社ですが、
全ての稲荷神社の元(本源)はひとつ、伏見稲荷大社から勧請されたものなのですよ。
とか 考えているとなかなか 又神社ネタから離れられなくなりますが
もう少し、、、
そもそも 勧請とはなにか??? について知っておかなければなりませんね、、、、
この「勧請(かんじょう)」とは仏教に由来した言葉で、神道と仏教とでそれぞれ異なる意味を持つのです。
そもそも「勧請」は仏教を由来にした言葉で、
『いつまでもこの世で法を説いて衆生を救ってください』と、仏陀に請い願うことを意味しています。
これを 転法論請仏往世 と呼んでいます。
法要の場に仏陀の霊を招請するため読誦 すなわち 声に出してお経を読む場合にも
「勧請」を使っていますね。
仏陀が悟りを開いたとき、世界を創造、支配するが、すべての衆生のために説法をするようにと仏陀に勧めたといいます。
なかなか 難しい話ですが 仏教も神様から産まれたと単純に考えれば良いかと思います。
で、神道では、その祭神を他の土地に分霊として迎えて祀ることを勧請と言うのです。
元の神社を総本社や総本宮、分霊された神社を分社や今宮と呼んでいるのを見た事があるかと思います。
総本社と分社、どちらの神様もパワーには変わりはないのです
分社だから 効き目がないとか思う必要はないのです。
わかりやすい例ですが、
「うちの地域でも、ぜひ神様をおまつりさせていただきたい」と思った人たちが
「勧請」つまり、もとの神社にお願いして神様の分霊に来ていただき、
希望の場所におまつりする事も可能なのです。
そうやって同じ名前をもつことになった神社グループがたくさんあります。
たとえば
“八幡さま”→「〜〜八幡宮」「〜〜八幡神社」
“お伊勢さま ”→「〜〜神明神社」「〜皇大神宮」「〜天祖神社」
“熊野さま”→「〜〜熊野神社」
“お稲荷さん”→「〜〜稲荷神社」
などがそうです。
では、
神仏を他の神社に移す勧請はどのようにして始まったのかにも興味が湧いてきます。
その話は
明日へ続く。。。
かも、、、、。