EXECUTIVE BLOG
2024.8.10
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは 東京タワーの話で
その建設に力となった 鳶の秘話の話に進む予定でしたが
ちょっと話が逸れて 東京タワーがある場所の話です。
東京タワーは 浜松町の駅から近い 芝公園辺りにありますね、、。
都営地下鉄浅草線・大江戸線の大門駅の西、芝大門交差点の近くには、
道路をまたぐようにして大きな門がそびえているのを見た事があるかと思います。
これが「大門」という地名の由来となっている 増上寺の表門です。
現在、大門から増上寺までの通り沿いにはホテルや商店が建ち並んでいますが、
江戸時代、ここは増上寺の門前町だったのです。
ここだけではありません。
現在の住所で「芝公園」という名がつくエリアのほとんどは増上寺の寺域だったのですよ。
この増上寺はもともと 江戸城近辺にありました。
天正18年1590年に徳川家康が江戸へ入府すると、時の住職が家康と関係を持つようになった事が縁で、増上寺は徳川家の菩提寺となったのです。
そして文禄元年 1592年に家康から芝に広大な寺域を賜ると
増上寺は同地に移り、関東浄土宗の総本山として栄華を誇ったのです。
江戸幕府が滅ぶと、 増上寺の境内のほとんどは明治政府に接収されました。
その跡地につくられたのが、芝公園なのです。
上野、浅草、深川、飛鳥山の各公園とともに、日本初の公園に指定されました。
ただ、第2次世界大戦時にほとんどの建造物を焼失して
我々が目にするのは、黒門と再建された大殿などで
往時に比べればわずかな建物を残すのみとなっているのは残念です。
ですが寺を囲むようにして広がる芝公園の松の木は、
江戸時代の境内にあった松並木の一部なのですよ。
増上寺から 東京タワーへ向かう途中にある小高い森には観音像が祀られたお堂なども残ってますので
近くを散歩の際は是非見つけてください。
と言う事で この地にに東京タワーがその後建つことになるのです
が
その話は
明日へ続く、、。