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社長&顧問ブログ

2024.8.25

庶民の英語教育

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日までは 江戸幕府がどのように通訳をしていたかの話でした。

 

ペリーの来航がきっかけで開国して以降、他国との交流の機会が増加しました。

これにより、改めて英語教育をしっかり行きわたらせようと幕府は決心したのです。

 

では、江戸時代の人々はどのように英語を学んでいたのでしょうか?

 

彼らの主な勉強方法は「教科書」でした。

 

実は江戸時代には、数多くの英語学習の教科書が作られました。

リーディングや文法、さらにはスペリングなどと幅広いジャンルが存在していたそうです。

 

また一部の教科書は「天気」や「時間」などいくつかのセクションで成り立っており、

そのどれもが、日常生活で使える英語の表現をまとめたものであり、

当時の庶民たちもそこから日常表現を学んでいたそうです。

昔と今の英語学習における大きな違いは、「発音」と「文の読み方」にあったと言われています。

 

まずは「発音」ですが

現代では、なるべくネイティブの発音に近づけるように練習しますが、

なんと江戸時代は全てローマ字で読んでいたそうです。

 

もちろん、現代の英語教育ではあり得ませんが

ローマ字読みで覚えることで、スペリングを覚えやすくしようとしていたのかも知れませんね。

 

そしてもう一つの違いは「文の読み方」にあります。

現代の読み方の手順は「文法訳読式」が採用されており、

まず文法や単語の意味をそれぞれ調べてから、それに基づいて文章を日本語に訳すというのが普通です。

 

一方、江戸時代は「素読」が用いられていました。

これは、文章の内容や意味には注目せずにただその文字を読み続けるという方式で、

漢文の学習方法を応用したものと言われています。

 

そもそも当時は「文法」という概念がなく、

文そのものを暗記することが目的となっていたのです。

 

現代に生きる私たちから見ると、そんな学習方法で何の意味があるんだろう?

と思いますが、

実際当時の日本にも英語に堪能な人は当然いたようです。

そうした人たちは、こうした庶民の学習方法とはまた違ったやり方で覚えていたのだと思われます。

 

庶民の英語教育と、現場で使われていた実践的な英語使用との間に乖離があったのは、

今も昔も同じだったのかも知れません。

実践知を欠いているという点は、江戸時代から変わらない日本の教育の欠点だったのでは

ないでしょうか?

 

我々も 中学高校と英語は習いますが 流ちょうに話が出来る人は少ないですよね、、

 

やはり 現場で現地人と覚えるが一番だと言う事がわかります。

 

ですから アメリカで暮らして 英語を覚えた万次郎を幕府は雇う事にしたのですが

 

彼は 何故 米国に行く事になったのか???

 

 

明日へ続く、、。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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