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社長&顧問ブログ

2024.9.8

居合

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日までも 井伊直弼ネタが続いていました。

 

桜田門外の変で 首を取られてしまうのです。

その首を水戸浪士達は持ったまま 桜田門から今のパレスホテルあたりまで持って

歩いて そこで 絶命する事になるのです。

 

ここで 疑問なのは

井伊直弼は何の抵抗もしなかたのか??? の話になります

 

井伊直弼といえば政治家としてのイメージが強いですが、

「居合」の達人でもあったのです。

しかし直弼は、桜田門外の変で浪士たちから急襲を受けます。

襲撃者たちを迎撃できず刀も抜かないまま、ほぼ無抵抗で殺害されたのです。

 

居合の名手だった直弼が凶行に太刀打ちできなかったのはなぜなのか??の話になります。

直弼は17歳から「埋木舎」という屋敷で、部屋住み生活を送っている中で

さまざまな学問や武芸に没頭し、武芸の中でとくに好んだのが居合だったのです。

 

居合は正確にいうと、剣術と少々性質が異なるものです。

剣術は刀を抜いてかまえ、相手と切り合いますが、対して居合は、

刀を鞘に納めた状態から、抜刀と同時に相手を切りつけるものです。

 

居合の本来の目的は、不意の攻撃に対応すること。

不利な体勢からの迎撃を想定しているため、刀を抜く動作がそのまま攻撃となります。

座った状態から技を放つ「座業」などが特徴的といえるそうです。

 

直弼は若い時にこの居合の修行に励んでいたようです。

もともと直弼が学んでいたのは「新心流」と言う居合です。

 

この新心流は彦根藩以外にも、尾張藩や桑名藩など多くの藩が取り入れていて

直弼は彦根藩の居合師範のもとで修業を重ね、免許皆伝の腕前にもなったそうです。

 

直弼は修練に励んで後に居合の極意や心構えをまとめた本を残しています。

この本の中に3つの心構え「破剣」「神剣」「保剣」に関する記述があります。

 

破剣は「刀を抜くとき、相手は非道な人間であること」という意味です。

善良な人間には刀を向けるべきでない、ともとれます。

 

神剣の意味は「実を避けて虚をうつ」。

つまり弱点や隙を見極めて攻撃しなさいということです。

 

最後の保剣では「刀は抜かずに勝ちを保つ」と説いています。

刀を抜かないことで命を落としても、ゆるぎない信念があれば自分やお家の名前は汚れたりしない。

それこそが本当の勝ちだと考えていたようです。

 

迎撃を軸にした居合の性質からしても、直弼は刀での争いを好まなかったのかもしれません。

 

それにしても

多くの供侍がいたのにも関わらず 反撃も出来ず 直弼も 反撃しなかった理由の

大詰めは

 

明日に続くと思います。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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