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2025.3.9

北一輝

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

昨日までは 二・二六事件における 天皇陛下の苦渋の決断の話しでした。

 

二・二六事件は 陸軍の青年将校が起こした事件でしたが

その背景に 影響を与えた人物がいると言われています、

その人物とは 北一輝と言う人物ですが、 彼が一体何者でどのような思想の

持ち主だったか??に話に 本日は 続きます、、、。

 

北一輝は、日本の近代史において特異な思想家であり

、二・二六事件(1936年)に思想的影響を与えた人物として知られています。

彼の思想は、国家社会主義的な側面を持ち、天皇を中心とした強力な統制国家を理想とするものでした。

 

北一輝は、新潟県佐渡に生まれた思想家であり、政治活動家でした。

若い頃から社会問題や政治に強い関心を抱き、特に日本の近代化に伴う社会的矛盾に注目していた人物です

 

彼の思想の特徴は、既存の資本主義や議会政治に対する批判と、

国家主導の統制経済・政治体制の確立を求める姿勢にありました。

そのため、彼は「国家社会主義者」とも呼ばれていましたが、

西洋的なファシズムや共産主義とは異なる独自の思想を展開していたようです。

 

北一輝は、西洋の社会主義やマルクス主義、日本の伝統的な儒教思想、そして孫文の三民主義(民族・民権・民生)から大きな影響を受けていたのです。

 

特に、中国革命に深い関心を持ち、孫文の考え方に共鳴していました。

孫文が提唱した「民生主義」は、

資本主義の弊害を抑えつつ国家主導で経済を運営するというものであり、

北もまた似たような構想を持っていたのです。

また、マルクス主義の影響もありつつ、彼は労働者階級のみによる革命ではなく、

国家全体の改革を重視していました。

 

北の思想の根幹には、1923年に著した『日本改造法案大綱』があります。

この書籍の中で、彼は日本の政治経済体制を根本から改造する必要性を説き、

具体的な政策案を提示していました。

 

彼の主な主張は、

 

一つが、国家主導の経済政策:

資本主義の弊害を指摘し、大企業の独占を排除し、国家が主導する経済の公平な分配を提唱。

二つ目が

社会的平等の実現:

労働者の権利を重視しながらも、国家の繁栄のために個人の自由よりも統制を優先する考え方でした。

三つ目として

天皇親政と国家改造:

議会政治を無能と批判し、天皇を中心とする強力な統治機構を求めた。

しかし、彼の「天皇親政」は単なる復古主義ではなく、

天皇が国民の利益を代表する存在として政治を主導すべきだと考えていました。

 

このような思想が、当時の社会不安や経済的混乱の中で、急進的な変革を求める若い軍人たちに大きな影響を与えていく事になったのです。

 

北一輝の『日本改造法案大綱』は、軍部内の青年将校たちに強い影響を与え、

彼らの急進的な行動の理論的支柱となっていきました。

その結果、1936年2月26日、

陸軍の青年将校らがクーデターを試みる「二・二六事件」が発生したと言う事になるのです。

 

彼らは政治腐敗を一掃し、新体制を確立しようとしたが、

ただし昭和天皇はこれを認めず、政府と軍上層部は鎮圧に動き 事件は未遂に終わりましたね。

 

この事件の後、北一輝は直接的な関与を否定してましたが、

思想的影響を与えたとして逮捕され、軍法会議で死刑判決を受けているのです。

そして、1937年に刑が執行され、その生涯を閉じています。

 

北一輝の思想は、日本の近代史において異色の存在であることには間違いないと思います。彼の国家改造構想は、資本主義と共産主義の中間に位置する独自の国家社会主義的なものであり、単なる右翼思想や復古主義とは異なっていたと考えらます。

 

彼の影響を受けた軍部青年将校たちが二・二六事件を起こしたことで、

彼の思想は歴史の転換点となり、日本は軍国主義へと突き進むきっかけを作ったともいえるのではないでしょうか、、、

最終的に、日本は太平洋戦争へと向かう道をたどることになった一つであると言っても良いのかと思います。

 

今日においても、北一輝の思想は議論の対象となっているようですね、

彼の提唱した「国家による公平な経済分配」や「統制された強力な国家体制」は、

現代においても一定の支持を得る一方で、

民主主義や個人の自由との相克という問題をはらんでいると言えます。

 

彼の思想をどのように評価するかは、

日本の歴史をどの視点から見るかによって大きく異なるのではと思います。

 

いずれにしても 二・二六事件は未遂に思わるのですが

彼等に待ち受けていたものは?????

 

の話は

 

明日に続く、、、、。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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