
EXECUTIVE BLOG
2025.4.6
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
昨日は 宗教の話しから一転して 六大学野球で早稲田応援席に掲げられている
「花は桜木 男は早稲田」の話しでした。
今日は この桜に纏わる話に進もうかと思いましたが
早稲田の紹介で終わらず 一方の慶応には 学風を表す言葉があると言う話に
進みます、、、。
日本の大学界には、長い歴史を持つ名門校がいくつかありますが、
その中でも特に有名なライバル関係といえば、早稲田大学と慶應義塾大学ですね。
この両校は学術・スポーツ・文化などさまざまな分野で火花を散らしているのはご存知の方は多いと思います。
この二校には、それぞれの気質や伝統を表すような言葉が存在します。
中でも、よく耳にするのがこの一言、「早稲田の花は桜木、男は早稲田」です。
これは早稲田を称える有名な言い回しで、「華やかさ」「勢い」「男気」といったイメージが込められています。
「桜木」は、春に一斉に咲き誇る桜のような華やかさを表し、
続く「男は早稲田」は、泥臭くも熱い魂を持った男気ある人間像を想起させます。
いかにも早稲田らしい、「熱血」「自由闊達」「庶民的なカリスマ」といったイメージが凝縮された一言ですね。
では、慶應にはそれに対抗する言葉はないのか?
実はあるのですよ。
それが
「三田の梅は寒さに耐えて花ひらく」です。
この言葉は、慶應義塾大学の本拠地「三田キャンパス」と、
そこで咲く「梅の花」を象徴として使った表現なのです。
桜が華やかに咲くのに対し、梅はまだ寒さの残る季節にひっそりと咲き始める、控えめで芯の強い花ですね。
そのイメージが、
まさに「品格と知性、そして自律と忍耐」を重んじる慶應の校風をよく表してると言われています。
この言葉には、
「流行や見た目の華やかさよりも、確かな実力と内面の強さを大切にする」
という価値観が込められているのです。
早稲田が「熱く燃える情熱派」なら、慶應は「静かに燃える理知派」とでも言えるでしょう。
このように、両校には象徴的な言葉が存在し、それぞれの校風や文化をよく表しています。
早稲田は、自由・闊達・反骨精神。時に泥臭くも、力強く生きる庶民派のヒーロー。
慶應は、品格・理性・独立自尊。静かに誇りを持ち、しなやかに戦う紳士のイメージ。
どちらが上、という話ではないのです。
むしろこのコントラストがあるからこそ、互いが良きライバルとして切磋琢磨し続けられるのです。
ちなみに、早慶戦の試合では、応援歌やコールにもこうしたライバル心が色濃く表れます。早稲田の有名な応援歌「紺碧の空」や、慶應の「若き血」は、
どちらも校風の美学を凝縮したような歌で、試合だけでなく、その背景にある精神性のぶつかり合いを感じさせてくれます。
また、両校の学生同士の間でも、
「俺は早稲田の魂が好きだ」「いや、やっぱり慶應の上品さがいい」
といった話題が上がることもしばしばあるのは、
お互いを意識し合い、リスペクトしつつも、決して交わらない価値観なのです。
まさにライバルとして理想的な関係性と言えるかもしれません。
「早稲田の花は桜木、男は早稲田」と「三田の梅は寒さに耐えて花ひらく」——。
これらの言葉は、単なるスローガンやキャッチフレーズではありません。
それぞれの大学が長年にわたって育んできた文化、精神、そして人間像が凝縮された表現なのです。
大学の校風というのは、目に見えない空気や伝統、そして先人たちの哲学に支えられています。
そうしたエッセンスが一つの言葉に込められることで、
より多くの人にその「らしさ」が伝わっていくのです。
桜のように咲き誇る早稲田、寒さの中で凛と咲く梅のような慶應
いずれにしても、日本の学問と文化を支えるこの二つの大学が、
これからも切磋琢磨し続けているとおもいます。
で
明日は 桜に関する話に 続く、、。