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2025.5.17

ローマ帝国への道

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

 

昨日までは ローマ建国の話しでした。

ローマの始まりは双子の兄弟の伝説だったのですね、、、

 

今日は そのローマがどのようにして発展したのか??

の話に進みます、、。

 

ローマはどうやってあれほど大きく発展していったのか???――

それにはいくつかの大きな理由があります。

まず、ローマができた場所がとても恵まれていたことが挙げられます。

イタリア半島の真ん中あたり、ティベル川の近くにローマはありましたが、

ここは海にもそこそこ近く、貿易にも便利でありながら敵の攻撃から守りやすい場所でもありました。

土地も豊かで、農業にぴったり。こうした条件が、人が集まり住むにはうってつけだったんですね。

 

最初のローマは、ごく普通の小さな町のようなものでした。

しかし、周りにいたエトルリア人やギリシャ人などの文化や技術を取り入れながら、

少しずつ力をつけていきます。

 

最初は王様が治めていたのですが、紀元前6世紀ごろになると、

みんなで話し合いながら政治を進める「共和制」という仕組みに変わりましたね。

こうしてできたローマの政治の特徴は、貴族と庶民のバランスをとりながら国を動かす仕組みがあったことです。

 

ローマが本格的に勢いを増していくのは、

イタリア半島の中での戦いを次々と勝ち抜いていった時期です。

軍隊が強くて、しっかりと訓練されていたことも成功の理由です。

 

でもローマが賢かったのは、戦って勝った後に相手をただ支配するのではなく、

ときには仲間として取り込み、ローマの市民として迎えることもした点です。

こうして敵だった人々を味方に変えていったわけですね。

 

また、ローマは道や水道といった社会のしくみ、いまで言うインフラ整備も得意でした。

これがうまくいくと、物も人も情報もスムーズに動くようになり、

ローマの支配がどんどん強くなっていきました。

 

文化の面でも、ローマはとても柔軟でした。

たとえば、ギリシャの神話や建築、芸術をうまく取り入れて、

自分たちの文化とミックスさせていました。

 

自分たちだけのやり方にこだわらず、良いものを受け入れて変えていけたからこそ、

多くの民族や文化が混ざり合ってもうまくまとめられたんですね。

 

さて、イエス・キリストが生まれるより前のローマでは、

どんな宗教が信じられていたのでしょうか?に興味が湧きます、、、。

 

実は当時のローマでは「多神教」といって、たくさんの神さまを信じていました。

自然や生活のいろんな場面に神がいると考えていて、

たとえば、農業の神さまサトゥルヌス、戦いの神マルス、家庭を守る女神ウェスタなどがいました。

神さまごとに神殿が建てられ、そこでお祭りやお祈りが行われていたんです。

 

このローマの神さまたちには、ギリシャの神話と似ているものが多くあります。

たとえば、ギリシャのゼウスはローマではユピテルという名前になります。

ローマの人たちは、外から来た神さまを自分たちの信仰にうまく取り込んでいたのです。

 

また、時代が進むと、「皇帝崇拝」といって、

ローマの皇帝そのものを神としてあがめる考え方も出てきました。

これは、宗教と政治が強く結びついていったということでもあります。

 

そんな中で、ユダヤ地方からキリスト教が生まれます。

最初はほんの小さな宗教でしたが、やがて広がりを見せ、

ローマ帝国の中でも信じる人が増えていきます。

最終的にはローマの国教にまでなるという、歴史の大きな転換点がここにあります。

 

ローマがこれほど発展したのは、ただ力で押し切ったわけではありません。

いろいろな民族や文化とうまくつき合い、制度や社会のしくみを整え、

みんなが安心して暮らせるような土台をつくっていったことが大きな理由です。

そしてその背景には、

ローマの宗教観や考え方の柔軟さが大きな力となっていたのですね。

 

そのローマが何故???

の話は明日に続く、、。

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