EXECUTIVE BLOG

社長&顧問ブログ

2025.12.17

御垣内参拝

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

昨日は

伊勢神宮月次祭でした。

 

今朝は 内宮御垣内参拝をさせて頂きます、

今日は この話に進みます、、、、。

 

御垣内参拝は、

伊勢神宮において誰でも自由に入れる場所ではなく、

だからこそ深い意義と意味を持つ参拝です。

 

伊勢神宮の正宮は幾重もの垣に囲まれており、

一般参拝者が拝礼する外玉垣南御門前、その内側に内玉垣、

さらに瑞垣、そして御正殿があります。

 

御垣内参拝とは、この内玉垣の内側に進み、

御正殿により近い場所で拝礼することを指しますが、

それは単に神様に近づくという物理的な意味ではなく、

神域の一段深い層に身を置くことを許される行為です。

 

伊勢神宮の考え方では、神に近づくことは権利ではなく、

その人の立場や役割、そして心の整い方によって定まるものとされています。

 

希望すれば誰でも進める場所ではなく、

祭祀の延長線上にある場として、

身分や責任、心構えが整った者のみが進むことを許される領域なのです。

 

御垣内は観光や記念のための空間ではなく、何かを願いに行く場所というよりも、

神の前で自分自身を正し、今の在り方を静かに見つめ直すための場所とされています。

 

御垣内参拝の本質は願いを強めることではなく、

むしろ私的な願望を一度手放し、感謝と報告に心を整えることにあります。

 

伊勢神宮では古くから、何かを叶えてもらうことよりも、

今日まで生かされてきたことを神前にお伝えする姿勢が重んじられてきました。

 

御垣内に進むということは、

その姿勢をより厳しく自分に課す場に立つことを意味しており、

軽い気持ちで入れる場所ではありません。

 

特に月次祭や神嘗祭といった重要な祭典の折に御垣内に立つということは、

個人として参拝しているのではなく、

社会や組織、さらには時代の一部を代表して神前に立つという意味合いを帯びてきます。

 

古来、神前に進む者は自分一人の人生だけでなく、

その背後にある人々の暮らしや関わる世界を背負っていると考えられてきました。

 

そのため御垣内参拝は名誉であると同時に、大きな責任を伴うものでもあります。

服装や所作が厳しく定められているのも形式のためではなく、

外形を整えることで内面も自然と整えられるという日本の知恵に基づいています。

 

白や黒を基調とした装いに身を包み、静かに歩き、言葉を慎み、深く頭を垂れる、

その一つ一つの動作が、

自分が今どこに立っているのかを身体で理解させてくれるのです。

 

御垣内参拝の意義とは、神に近づくことではなく自分の在り方を厳かに点検すること、

願いを通すことではなく感謝と報告に徹すること、

特別扱いを受けることではなくより深い責任を引き受けることにあります。

だからこそ御垣内は誰でも入れる場所ではなく、

入れること自体に価値があるのではなく、

その場に立つにふさわしい心と姿勢が整っているかどうかが静かに問われる場所なのです。

 

千年以上続く月次祭の祈りの時間の中で御垣内に進むということは、

日本の時間、日本の祈り、日本の在り方に、

そっと身を預ける行為なのだと感じさせて頂きました。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

次の記事へ
前の記事へ