
EXECUTIVE BLOG
2025.12.20
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
昨日までは 伊勢神宮に関する話が続きました。
今日は12月20日になります。
まもなく冬至ですね、、。
今年の冬至は2025年12月22日です。
冬至とは一年のうちで太陽の南中高度が最も低くなり、
昼の時間が最も短く、夜が最も長くなる日のことを指します。
天文学的には太陽が黄経二百七十度に達する瞬間を含む日が冬至とされ、
日本では毎年十二月二十一日から二十三日ごろのいずれかになりますが、
年によって一日程度前後するため暦を確認することが大切です。
冬至を境に、日照時間は少しずつ長くなっていきます。
このことから、冬至は単に「一番寒い時期の入口」というだけでなく、
「闇が極まり、ここから光が戻ってくる節目」として、
古来より特別な意味を持つ日として受け止められてきました。
古代の人々にとって、太陽は生命そのものであり、
作物の成長や人々の暮らしを左右する絶対的な存在でした。
昼が短くなり続ける期間は、
作物が育たず、寒さと飢えへの不安が増す時期でもあったため、
冬至は太陽の力が最も弱まった日であると同時に、
そこから再び力を取り戻す「再生の始まり」と考えられていたのです。
そのため世界各地で冬至を祝う風習が生まれ、
日本でも太陽の復活を願い、感謝し、祈る行事や生活習慣が形づくられてきました。
日本の冬至の習慣として最もよく知られているのが「柚子湯」です。
冬至の日に柚子を浮かべた湯に入ると風邪をひかずに冬を越せると言われていますが、
これにはいくつかの意味が重なっています。
柚子は香りが強く、邪気を払うと考えられてきましたし、
実がなるまでに長い年月がかかることから、長寿や忍耐の象徴ともされてきました。
また、語呂合わせとして「冬至=湯治」「柚子=融通」が重ねられ、
体を温め血行を促し、心身の巡りを良くするという実際的な効能と、
縁起担ぎが結びついた生活の知恵でもありました。
柚子湯に浸かることで、一年の疲れを洗い流し、
厳しい寒さを乗り越える準備を整えるという意味合いが込められていたのです。
食の面では「冬至かぼちゃ」が有名です。
かぼちゃは夏に収穫される野菜ですが、保存性が高く、
冬まで栄養価を保つことができます。
特にビタミンが豊富で、寒い時期に体調を崩しやすい人々にとって貴重な栄養源でした。
冬至にかぼちゃを食べると無病息災で過ごせると言われる背景には、
こうした実用的な理由があります。
また、冬至には名前に「ん」が二つ付く食べ物を食べると縁起が良いとされ、
「南瓜(なんきん)」をはじめ、
「にんじん」「れんこん」「ぎんなん」「かんてん」「うどん」などが挙げられてきました。
「ん」は「運」に通じる音であり、運を重ねて呼び込むという願いが込められています。
このように冬至の食習慣は、栄養を摂るという現実的な目的と、
言葉遊びや縁起を大切にする日本人の感性が結びついたものと言えるでしょう。
さらに、冬至は暦の上でも重要な節目でした。
古い暦では、冬至を一年の始まりと考える思想もあり、
実際に中国の影響を受けた陰陽思想では、
冬至を「一陽来復」の日と捉え、陰が極まって陽が生じる転換点とされました。
これは悪い流れが終わり、良い流れに向かう兆しの日という意味であり、
日本でもこの考え方が受け入れられ、冬至を境に運気が上向くと信じられてきました。
そのため、静かに身を整え、無理をせず、
これから始まる新しい循環に備える日として過ごすことが大切にされてきたのです。
現代の生活では、季節の変化を実感しにくくなり、
冬至も単なるカレンダー上の一日として過ぎてしまいがちですが、
本来の冬至は自然の大きなリズムを感じ、
自分自身の暮らしや体調、心の在り方を見直すための貴重な節目でした。
一年で最も夜が長いということは、
内側に意識を向ける時間が最も深まる日とも言えます。
静かに過ごし、これまでの一年を振り返り、
次に向けて何を大切にするかを考えるにはふさわしい日です。
柚子湯に浸かり、温かい食事を取り、早めに休むという昔ながらの過ごし方は、
忙しい現代人にとっても理にかなった養生法と言えるでしょう。
今年の冬至である十二月二十二日、ただ寒さを嘆くのではなく、
ここから再び日が伸びていくという自然の流れに思いを馳せ、
心と体を整える一日にしてみてはいかがでしょうか。
古くから受け継がれてきた冬至の意味と習慣は、今を生きる私たちにとっても、
変わらず大切な「暮らしの知恵」として静かに息づいているのです。