EXECUTIVE BLOG

社長&顧問ブログ

2026.1.1

初詣

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

あけましておめでとうございます。

 

2026年 一月一日です。

 

新年あけましておめでとうございます。

静かに新しい年の朝を迎え、空気の澄んだ元日のひとときに、

今年一年の歩みを思い描いておられる方も多いことと思います。

 

日本ではこの元日の朝、あるいは松の内に神社や寺院へ参拝する

「初詣」という風習が古くから受け継がれてきました。

 

初詣とは、新しい年を迎えて最初に神仏の前に進み、

過ぎ去った一年を無事に過ごさせて頂いたことへの感謝を申し上げるとともに、

これから始まる一年をどのような心で生きていくのかを静かに整えるための行いです。

 

一般には願い事をする行事として理解されがちですが、

本来の意味はそれ以上に深く、

年の節目に自らの生き方を見つめ直す、日本人らしい心の習慣と言えます。

 

日本人は古来、時間の区切りや自然の巡りを大切にしてきました。

正月は単なる暦の切り替わりではなく、

古い年が終わり、新しい年の神様が訪れる特別な期間と考えられてきたのです。

 

この年の神様は「年神様」と呼ばれ、

五穀豊穣や家内安全、命の恵みをもたらす存在とされました。

 

初詣とは、この年神様をお迎えし、

一年の始まりにあたり感謝と慎みの心を表す行為の延長線上にあります。

 

そもそも初詣の原型とされる風習は「年籠り」と呼ばれ、

平安時代にはすでに行われていました。

 

年籠りとは、大晦日から元旦にかけて神社や寺院に籠もり、

一年の罪や穢れを祓い、新しい年の加護を願う行いです。

 

当時は家の代表者が厳かな気持ちで行うもので、

現在のように多くの人が一斉に参拝する行事ではありませんでした。

 

また、縁起の良い方角にある社寺へ参拝する「恵方詣」も広く行われており、

これらの風習が時代とともに簡略化され、現在の初詣へと形を変えていきました。

 

江戸時代になると、庶民の間にも寺社参詣が広まり、

正月に神仏へお参りする習慣が生活の中に根づいていきます。

ただしこの時代でも、元日の参拝は願い事を並べる場というよりも、

無事への感謝と新年の誓いを立てる場として受け止められていました。

 

現在私たちが知る初詣の姿が全国的に定着したのは明治時代以降のことです。

暦の改正や社会制度の変化、さらには鉄道の発達によって、

有名な神社へ正月に参拝する習慣が広く浸透していきました。

 

こうして「初詣」という言葉と風景が、日本の正月の象徴として定着したのです。

ここで改めて大切にしたいのは、初詣が持つ本来の精神的な意義です。

 

神社や寺院は、願いを叶えてもらうための場所である以前に、

自分自身の心を整え、日々の暮らしを振り返る場です。

 

例えば伊勢神宮では、初詣に際して特別な催しやおみくじが用意されていません。

それは、新年だからこそ派手なことをするのではなく、

いつもと同じように静かに感謝を捧げる姿勢を最も大切にしているからです。

 

初詣において本来重んじられるのは、願いの数ではなく、

自分が多くの支えの中で生かされてきた事実を受け止め、

その上で新しい一年をどのような心持ちで歩むのかを胸に定めることです。

 

おみくじや縁起物は、その決意を忘れないためのきっかけに過ぎません。

良い結果が出れば驕らず、

厳しい結果が出れば心を正すための気づきとして受け止めることが大切です。

 

一喜一憂すること自体が目的ではないのです。

 

元日の朝に初詣の意味を思い起こし、静かに手を合わせるひとときは、

新しい一年の土台をつくる大切な時間です。

 

無事に年を越せたことへの感謝を申し上げ、

家族や周囲の人々、社会とのつながりに思いを巡らせながら、

謙虚な気持ちで一歩を踏み出す。

 

その積み重ねこそが、

長い年月をかけて日本人の暮らしに根づいてきた初詣の本当の意義であり、

 

新年元日の朝に最もふさわしい心の在り方なのではないでしょうか。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

次の記事へ
前の記事へ