
EXECUTIVE BLOG
2026.4.20
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
多くの企業が特許を取得すると、それを「守るもの」として扱います。
模倣を防ぐ、競争を優位にする、そうした防御的な発想が中心です。
しかし本来、特許とは単なる防御手段ではなく、
「収益を生み出す構造そのもの」であるべきです。
特許を持っているにも関わらず、それを眠らせている企業は非常に多く存在します。
なぜそのようなことが起きるのかと言えば、
特許を「技術」としてしか見ていないからです。
技術は単体ではお金を生みません。
お金を生むのは構造です。
つまり、
その技術をどのような仕組みで市場に流し、
どのように価値を回収するのかという設計が必要になります。
ここで重要なのが「ビジネスモデル特許」という考え方です。
これは単なる技術の特許ではなく、
「価値が流れる仕組みそのもの」を特許として押さえるものです。
この発想に立てば、特許は単なる権利ではなく、
「市場を支配する設計図」となります。
例えば、単に商品を売るのではなく、その商品を通じて顧客情報を取得し、
そのデータを別のビジネスに活用する仕組みを作る。
このような構造を持っていれば、一度の取引が一度で終わらず、
継続的な価値を生み続けることになります。
特許を持つということは、その構造を独占的に使えるということです。
つまり競争ではなく、
「競争そのものを無意味にする立場」に立つことができるのです。
これからの時代、
特許を持つ企業と持たない企業の差は、
単なる技術差ではなく「構造差」として現れてきます。
特許は守るためにあるのではなく、稼ぐためにある。
この認識を持つことがすべての出発点になります。