
EXECUTIVE BLOG
2026.5.4
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
博多は今日までどんたくです
今日もどんたくの話しになります、、。
どんたくをビジネスの視点で読み解くと、
いくつかの重要な示唆が見えてきます。
第一は「プラットフォーム型の価値創出」です。
どんたくの主催は“価値そのもの”を作っているわけではありません。
場とルールを提供し、
参加者が価値を持ち寄ることで全体の魅力が高まる。
企業に置き換えれば、
プロダクトを一方的に提供するのではなく、
ユーザーやパートナーが参加することで価値が増幅する設計です。
第二は「入口の最適化」です。
参加ハードルが低いほど母数が増え、ネットワーク効果が働きやすくなります。
どんたくは参加資格を広く開き、小さな団体でも関われる。
ビジネスでも、
初期コストや手間を下げ、まずは関与してもらう設計が重要です。
第三は「追加価値の積み上げ」です。
初回体験で満足させつつ、回遊や再訪で価値を重ねる。
飲食や物販、別会場の演目など、次の行動を自然に誘発する導線がある。
これはサブスクやアップセルに近い発想で、
単発の売上ではなく関係の継続から価値を生む設計です。
第四は「コミュニティの内製化」です。
どんたくは参加者同士の関係が強まり、翌年の参加意欲を生む。
企業でも、顧客同士がつながる場を持つことで、
ブランドは“使うもの”から“関わるもの”に変わります。
第五は「データの観点」です。
どんたくでは公式にデータが可視化されているわけではありませんが、
どこに人が集まり、どの時間帯にピークが来るか、
どの演目が人を引きつけるかという“行動データ”が毎年蓄積されています。
これをビジネスに置き換えれば、
ユーザーの動線や滞在時間、再訪率を測り、次の設計に反映するPDCAです。
第六は「分散と統合のバランス」です。
各団体は自由に表現しつつ、全体としては統一されたイベントとして機能する。
自由度が高すぎれば秩序が崩れ、統制が強すぎれば創造性が失われる。
この均衡をどう保つかが、スケールする組織の鍵になります。
第七は「ブランドの時間軸」です。
どんたくは毎年繰り返されることでブランドが強化されます。
単年で最大化するのではなく、年々積み上げる。
短期最適ではなく長期最適で設計する姿勢です。
最後に重要なのは「人の流れを設計する」という発想です。
どんたくは人を一点に集めるのではなく、
街全体に流し、回遊させることで価値を広げています。
ビジネスでも同様に、
顧客をどこに集め、どう動かし、
どこで価値を提供するかを設計する必要があります。
場をつくり、入口を開き、回遊を生み、関係を育てる。
この一連の設計こそが、これからのビジネスの骨格です。
どんたくはそれを、
長い時間をかけて実装してきた“生きたモデル”と言えます。