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社長&顧問ブログ

2026.5.11

聴き酒ソムリエ

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

昨日までは

お酒と音楽をマッチする事で

新しい文化が拡がると言う話でした。

 

日本酒には、それぞれ個性があります。

 

甘口、辛口、超辛口、フルーティーな香りのもの、

米の旨味を強く感じるもの、透明感のあるもの、重厚感のあるもの。

 

同じ日本酒と言っても、その世界は実に奥深いのです。

 

そして音楽にも、それぞれの個性があります。

穏やかな音楽、情熱的な音楽、静寂を感じる音楽、希望に満ちた音楽、

激しく心を揺さぶる音楽。

 

私は、この二つには必ず「相性」があると思っています。

 

そして、その組み合わせを提案できる人材が、

これから必要になるのではないかと考えています。

それが「聴き酒ソムリエ」という発想です。

 

一般的なソムリエは、お酒と料理の組み合わせを提案します。

しかし聴き酒ソムリエは、

「音楽と日本酒の組み合わせ」を提案する存在です。

 

例えば、

優しく穏やかな弦楽四重奏には、柔らかい甘口の純米酒を合わせる。

力強いベートーヴェンの交響曲には、切れ味鋭い辛口酒を合わせる。

ショパンの繊細なピアノ曲には、香り高く透明感のある吟醸酒を合わせる。

そんな世界観です。

 

これは単なる趣味の世界ではありません。

人の感性を豊かにし、日本文化を深く味わうための

新しい提案になると思っています。

 

今、日本には「モノ」は溢れています。

しかし、

「体験」が不足している時代とも言えます。

 

人々は、ただ商品を買うだけでは満足しなくなっています。

その商品を通じて、どんな時間を過ごせるのか、

どんな感動を味わえるのかを求めているのです。

 

だからこそ、

音楽と日本酒を組み合わせた「体験型文化」は、

これから大きな価値を持つと思うのです。

 

さらに、聴き酒ソムリエという存在は、

地域文化の伝道師にもなれると考えています。

 

例えば、

福岡の酒蔵のお酒を、九州ゆかりの音楽とともに紹介する。

東北の酒には東北の風景を感じる音楽を合わせる。

京都の酒には和の静けさを感じる音楽を添える。

 

すると、

その地域の空気感や歴史までもが伝わってくるのです。

これは単なる販売ではありません。

 

「文化の物語」を届ける仕事なのです。

 

そして、

この取り組みは若い世代にも大きな可能性があります。

 

最近の若者は、

ただ酔うためのお酒にはあまり興味を示さなくなっています。

しかし、「文化」や「体験」には非常に敏感です。

 

SNSでも、ただ料理やお酒を載せるだけでなく、

「どんな空間で」「どんな時間を過ごしたか」が重視される時代です。

 

だからこそ、

音楽と日本酒を融合させた空間には、新しい価値が生まれると思うのです。

 

例えば、

酒蔵で開催される小規模クラシックコンサート。

ジャズバーで行われる日本酒ペアリングイベント。

地域のお祭りで行う和楽器と地酒のコラボレーション。

 

そうした場所で活躍するのが聴き酒ソムリエです。

 

音楽を理解し、日本酒を理解し、人を楽しませることができる存在です。

私は、このような人材が増えれば、

日本酒業界だけでなく、日本文化全体がもっと面白くなると思っています。

 

音楽を通じて日本酒に出会う人。

日本酒を通じてクラシック音楽に興味を持つ人。

その新しい入口を作ることこそ、

日本聴き酒協会の大きな役割ではないかと思うのです。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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