
EXECUTIVE BLOG
2026.6.4
高光産業株式会社
妹尾八郎です
昨日までは ブライダルに関する話でした、、。
今日からは
高光産業が特許を取得している オゾン水生成に関する話に進みます、、、。
私たちの生活は物流によって支えられています。
朝食で食べる魚や野菜、コンビニの商品、医薬品や工業製品に至るまで、
あらゆるものが物流網によって運ばれています。
しかし今、その物流業界は大きな課題に直面しています。
少子高齢化による人手不足、ドライバー不足、
そして働き方改革による労働時間規制強化です。
特に「2024年問題」と呼ばれる労働時間の制限は、
物流業界全体に大きな影響を与えています。
物流会社はこれまで以上に効率化を求められています。
しかし物流の仕組みは複雑であり、
一気に改革することは容易ではありません。
そのため現場では、
小さな改善を積み重ねながら生産性向上を目指しています。
そのような中、
高光産業株式会社が着目したのが「オゾン水」という技術でした。
オゾンとは酸素原子が三つ結合したO3という物質です。
強力な酸化力を持ち、除菌や消臭、漂白など様々な効果があります。
一方で非常に不安定な性質を持っており、
役目を終えると再び酸素へと戻ります。
つまり薬剤のように有害な残留物を残さないという特徴があります。
実は私たちの身近なところでもオゾンは活用されています。
東京都や大阪府の浄水処理施設ではオゾンによる水処理が行われています。
また食品業界ではサラダやサンドイッチなどの製造工程でも利用されています。
強力な除菌能力を持ちながら、
最終的には酸素へ戻るため安全性が高いことが評価されているのです。
しかし高光産業がオゾンに注目した理由は別にありました。
物流業界では鮮魚輸送が行われています。
魚介類を輸送した後のコンテナ内部には魚臭の原因となる成分が残ります。
輸送中の振動によって魚臭を含んだ水が飛散し、
コンテナの床面や壁面に付着するからです。
そのままでは一般貨物を積むことができません。
そのため荷下ろし後にコンテナ内部を洗浄しなければならないのです。
この作業はドライバーにとって大きな負担でした。
一般的に洗浄には30分から1時間程度を要します。
さらに洗車場や洗浄施設が混雑している場合には
数時間待ちになることも珍しくありません。
配送が終わった後も洗浄作業が残るため、
労働時間の増加につながっていました。
高光産業はここに着目しました。
もし帰社するまでの時間を利用して
消臭や除菌ができればどうでしょうか。
そこで考案されたのが、
オゾン水をコンテナ内部へ自動散布する仕組みです。
鮮魚の荷下ろし後にオゾン水を散布し、
帰社までの走行時間中に臭い成分を酸化分解します。
帰社後は軽い拭き取りだけで
次の荷物を積み込める状態にすることができます。
これにより従来必要だった洗浄作業時間を大幅に短縮できます。
待ち時間も含めると
一時間から二時間程度の削減効果が期待できるのです。
一時間の短縮は単なる一時間ではありません。
物流業界において一時間短縮できれば、車両の稼働率が向上します。
ドライバーの負担も軽減されます。
結果として人手不足対策にもつながります。
つまりオゾン水は単なる除菌技術ではなく、
物流業界の生産性向上に直結する技術なのです。
さらに高光産業は、
このオゾン水技術を支える独自の電解セルを開発しました。
その中核となるのが特許第6710882号および特許第6712420号です。
従来のオゾン生成技術には大型設備が必要でした。
また高濃度オゾン水を安定して生成することは容易ではありませんでした。
しかし高光産業は
独自の陽イオン分離技術と水素分離技術を組み合わせることで、
世界最小クラスのマイクロ電解セルの開発に成功しました。
この技術によって、
水道水や地下水、さらには海外の硬水からでも
高濃度オゾン水を生成できるようになりました。
物流業界の課題から生まれた発想が、
やがて食品、医療、介護、農業、環境分野へと広がっていくことになります。
物流会社が開発した小さな電解セル。
しかしその可能性は決して小さくありません。
それは世界中の衛生管理や環境対策を変える可能性を秘めた技術だからです。