
EXECUTIVE BLOG
2026.10.8
高光産業株式会社
妹尾八郎です
昨日までは、
谷根千を歩きながら、文豪たちの足跡をたどってきました。
いつも何気なく通っていた道も、
「ここに誰が住んでいたのだろう」
「なぜ、この場所にこんなものが残っているのだろう」
そんな小さな好奇心を持つだけで、昨日までとは少し違って見えてくる。
私は、そんなことを改めて感じました。
考えてみれば、
私がこれまで思いついてきた特許も、
始まりはよく似ています。
最初から、「発明をしよう」
と机に向かって考えたわけではありません。
日常の中で、
「なぜ、こうなっているのだろう」
「もう少し便利にできないだろうか」
「これとこれをつないだら、どうなるだろう」
そんな、ほんの小さな疑問から始まったものが多いのです。
今回もう一度取り上げてみたい
「コンテンツURL告知システム」
という特許も、その一つです。
以前このブログでも一度ご紹介していますので、
今回は少し「おさらい」を兼ねながら、
今の時代から見直してみたいと思います。
この発想をしたのは、もう10年以上も前のことです。
きっかけは、テレビを見ながら感じた、ちょっとした疑問でした。
テレビを見ていると、
「この商品、いいな」「ここへ行ってみたいな」
「この会社のことを、もう少し知りたいな」
と思うことがあります。
ところが当時は、そこでいったん情報が途切れていました。
名前を覚えておいて、後から調べる。
電話番号をメモする。自分でインターネットを検索する。
そこで私は、ふと思いました。
テレビで興味を持った、その瞬間に、
その先の情報へつながることができないだろうか。
テレビには、一度に多くの人へ情報を届ける力があります。
一方、
インターネットには、
一人一人が自分の興味に応じて好きな情報を選べるという良さがあります。
だったら、この二つをつないだら面白いのではないか。
例えば、一つの番組の中で、
旅行先が紹介される。美味しそうな料理が紹介される。
便利そうな商品が紹介される。
同じ番組を見ていても、
興味を持つものは人によって違います。
旅行先をもっと知りたい人もいる。
紹介された店を知りたい人もいる。
商品について詳しく知りたい人もいる。
それならテレビから、それぞれが興味を持った情報へ、
そのままつながることができればいい。
今なら、何となく当たり前のように聞こえるかもしれません。
しかし、私がそんなことを考えていたのは10年以上前です。
しかも、考えたのは「情報を見る」ところまでではありませんでした。
その先で、
どの情報に興味が集まったのか。
何人が行動したのか。
どの商品が選ばれたのか。
アンケートなら、どんな答えが返ってきたのか。
そうした結果まで分かるようになれば、
テレビは、
ただ一方的に情報を伝えるだけのものではなくなるのではないか。
そんなことまで考えるようになりました。
振り返ってみると、
すべての始まりは、本当に小さな疑問でした。
「テレビを見て興味を持ったのに、なぜそこで終わってしまうのだろう。」
ただ、それだけです。
けれども、
小さな「なぜ?」というものは不思議です。
そのまま通り過ぎてしまえば、何も起こりません。
少し立ち止まり、
「では、どうしたらいいだろう」
と考えてみると、そこから新しいものが生まれることがあります。
文豪たちの足跡をたどった時もそうでした。
いつもの道に少し興味を持つことで、知らなかった物語が見えてきました。
発明も、案外同じなのかもしれません。
何でもない日常の中にある小さな違和感や疑問。
それを面白がって、もう半歩だけ先まで考えてみる。
すると、
昨日まで見えていなかったものが、少しだけ見えてくる。
そして時には、その小さな好奇心が、
10年以上先の時代につながっていくことさえあります。
今回から何回かにわたり、
以前ご紹介したこの特許を、今の時代からもう一度眺めてみたいと思います。
昔の特許を振り返るためではありません。
あの時の小さな「なぜ?」が、
今ならどんな新しいビジネスにつながるのか。
そんなことを、考えてみたいと思います。
明日はまず、
この特許が実際にどんな仕組みなのか????。
に続く、、、、。