
EXECUTIVE BLOG
2026.5.6
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
子供の日の話しの
続きになります、、、。
五月五日になると、
空に泳ぐ「こいのぼり」を見かけることが多くなりますが、
この風景にも深い意味があります。
こいのぼりは江戸時代に始まった風習で、
もともとは武家が家紋の入った旗やのぼりを立てていたことが起源とされています。
それが庶民の間に広がる中で、
より親しみやすい形として鯉のぼりへと変化していきました。
では、なぜ魚の中でも「鯉」なのかというと、
そこには中国の古い故事が関係しています。
「登竜門」という言葉がありますが、
これは中国の黄河にある急流「竜門」を登り切った鯉が
龍になるという伝説に由来しています。
この話は、
困難を乗り越えて大きく成長する象徴として広く知られるようになりました。
そのため、鯉は
「どんな環境でも力強く生き抜く魚」として特別な意味を持つようになり、
日本でも子どもの成長を願う象徴として選ばれたのです。
流れの速い川でも逆らって泳ぐ鯉の姿は、
人生の困難に負けずに前へ進んでいく強さを表しています。
こいのぼりを空に揚げるという行為には、子どもが健やかに育ち、
やがて大きく羽ばたいていくことへの願いが込められています。
また、こいのぼりの構成にも意味があります。
一般的には一番上に吹き流し、
その下に黒い真鯉、赤い緋鯉、そして青い子鯉と続きますが、
これは家族を表しているとも言われています。
黒い鯉は父、赤い鯉は母、そして青い鯉は子どもを象徴し、
家族が一体となって成長を見守る姿を表しています。
最近では色や数も多様化し、
家族構成に合わせて自由に飾られるようになっていますが、
その根底にあるのは「家族で子どもの成長を支える」という考え方です。
さらに、こいのぼりは空を泳ぐことで、
広い世界へ向かっていくイメージも重ねられています。
地面ではなく空に掲げることで、
子どもたちの未来がより大きく広がっていくことを願っているのです。
現代では住宅事情などから
大きなこいのぼりを揚げる機会は減ってきていますが、
小さな飾りや室内用のものなど、形を変えながらその文化は受け継がれています。
重要なのは形ではなく、そこに込められた思いです。
こいのぼりを見るたびに、
子どもたちがどんな時代であっても
自分らしく力強く成長していけるようにという願いが、
静かに伝えられているのです。
五月の空に泳ぐこいのぼりは、
単なる季節の風物詩ではなく、
未来へ向かう力を象徴する存在だと言えるでしょう。