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2025.4.4
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
昨日までは 世界三大宗教の指導者の話しでした。
それぞれの違いが分かると思い白いですよね、
所で キリスト教とイスラム教の神様が同じである事を ご存知で無い方が
多いようです。
今日はその話しに、、、。
キリスト教とイスラム教は、実は同じ神を信じていると言われます。
キリスト教では「ゴッド」、イスラム教では「アッラー」と呼ばれますが、
どちらも唯一神であり、共通の信仰の祖としてアブラハムを敬っています。
にもかかわらず、両者の教えや考え方、宗教としての姿には大きな違いがあります。
なぜそんなに違うのか???、
その理由は宗教の成り立ちや聖典の違い、神に対する理解、預言者の役割などにあります。まず、両者はもともと「アブラハムの宗教」と呼ばれる流れに属しています。
アブラハムは旧約聖書に登場する人物で、
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のいずれにおいても信仰の祖とされる存在なのです。
ユダヤ教から始まり、キリスト教はイエスを救世主とする形で派生し、
さらにその数百年後にイスラム教がムハンマドによる啓示をもとに成立しました。
イスラム教も過去の預言者を認めつつ、ムハンマドを最後の預言者と位置づけます。
つまり、同じ神を信じていても、
「どの教えが最終的に正しいか」という点で道が分かれていったのです。
次に、それぞれの聖典の違いが両宗教の大きな違いを生んでいます。
キリスト教は旧約聖書と新約聖書を聖典とし、イエスを神の子、救世主として信じます。
一方、イスラム教はコーランを唯一の正しい啓示とし、
イエスも預言者として認めるものの、神の子とは認めてはないのです。
さらにイスラム教では、
過去の聖典は一部が人間の手によって改ざんされたと考えられており、
コーランこそが最も純粋で完全な啓示だと信じられているのです。
この違いが神の姿の捉え方にも影響を与えています。
キリスト教では三位一体という教義があり、神は父・子・聖霊の三つの位格を持ちつつ、
ひとつの神であるとされますが、
イスラム教ではこの考え方は認められず、神はただ一つであり、
誰とも共有されず、変わることもないとされます。
つまり、同じ唯一神という存在を信じていても、
その性質の捉え方が根本的に異なっているのです。
また、人間の救いに対する考え方にも違いがあります。
キリスト教では、人間は原罪を背負って生まれ、
イエスの十字架による犠牲によって救いが与えられるという考え方が中心です。
一方でイスラム教では、人間は本来無垢な存在として生まれ、
神の教えに従うことで救いを得るという立場を取っています。
つまり、罪や救いというテーマに対しても、出発点が異なっているのです。
さらに歴史的背景や社会との関わりも、両宗教の違いに影響しています。
キリスト教はローマ帝国の中で発展し、長い歴史の中で多くの宗派に分かれ、
宗教改革なども経てきました。
一方、イスラム教は宗教と政治が一体となったイスラーム共同体を形成し、
法や社会制度とも強く結びついて発展しました。
そのため、
宗教的な指導者の在り方や法律との関係、文化的な表現などにも違いが見られます。
このように、
キリスト教とイスラム教は同じ神を信じているという点で確かに共通していますが、
聖典の理解や神の捉え方、預言者や救いの道に関する教えの違いから、
それぞれまったく異なる宗教として形成されてきたのです。
とはいえ、その違いを知ることはお互いを拒絶するためではなく、
理解し合うための大切な一歩となります。
違いを学び、敬意を持って接することで、
「宗教が持つ本来の価値」「人と人を結びつける力」
を引き出すことができるのではないかとおもいます。
長らく バチカンから宗教の話が続きますが
まだまだ色々興味湧く事が多々あります
明日は それらの話に、、、、
続くのか???