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社長&顧問ブログ

2025.5.4

ゴッホを世に出した三人

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

昨日までは ゴッホを世に知らしめた家族の話しでした。

今日は その家族の他に 大きな力となった方の話に進みます、、、。

 

ゴッホは今でこそ世界中で愛される画家ですが、彼の生前はまったく評価されず、

ほとんど絵も売れませんでしたね。

貧しい暮らしのなか、精神的にも不安定な状態で絵を描き続け、

最後はわずか37歳でその生涯を閉じたのです。

では、なぜ今これほどまでに高く評価されているのでしょうか?

それには、三人の人物の存在が欠かせないのです。

 

まず一人目は、ゴッホの弟テオ・ファン・ゴッホです。

テオは画商として働いていましたが、兄の才能を信じて経済的にも精神的にも支え続けました。兄の描く作品がまったく売れない中でも、

「あなたの絵には意味がある」と励まし続け、画材費や生活費も工面しました。

テオがいなければ、ゴッホはそもそも絵を描き続けることができなかったかもしれません。

 

二人目は、テオの妻ヨハンナ・ファン・ゴッホ=ボンゲルです。

テオはゴッホの死後まもなく亡くなってしまいましたが、

ヨハンナは二人の間に生まれた息子を育てながら、膨大なゴッホの書簡や作品を整理し、

少しずつ世に紹介していったのです。

当時はゴッホの名前を知っている人はほとんどいませんでしたが、

彼女の尽力によって「ゴッホという人間像」が少しずつ伝えられていきました。

とくに兄弟の間で交わされた手紙は、

ゴッホの人柄や芸術への情熱を理解する上で大きな意味を持ったといわれてます。

 

そして三人目が、

オランダの富豪の妻で美術コレクターであったヘレーネ・クレラー=ミュラーです。

彼女は夫アントンとともに実業で成功し、芸術に深い関心を持っていました。

彼女は美術評論家ヘンク・ブレマーの紹介でゴッホの作品と出会い、

その独特な色使いや筆致に強く惹かれます。

 

20世紀初頭、まだゴッホの評価が定まっていなかった頃から、

彼女は独自の審美眼で彼の作品を集め始め、最終的には270点以上もの作品を所有しました。

 

その中には91点の絵画と180点以上の素描が含まれており、

現在ではオランダ・オッテルローにあるクレラー=ミュラー美術館に収蔵されています。

このコレクションは、個人が築いたものとしては世界最大級で、

今やゴッホ芸術の価値を象徴する存在とも言えるものになっています。

 

ヘレーネの功績は、単に作品を買ったというだけではありません。

当時、ゴッホは「狂気じみた画風」「売れない画家」とされていた時代です。

そのような中で、上流階級の教養ある女性が「魂の画家」としてゴッホを評価し、

莫大な資金を投じて作品を集めたことは、美術界全体に強い影響を与えたのです。

「あのヘレーネ夫人が認めた画家」として、

ゴッホの名は次第に信頼されるようになっていったのです。

 

このように、

ゴッホの再評価は弟テオの支援、ヨハンナの発信、

ヘレーネの審美眼という三つの力が合わさって初めて実現したものでした。

ある意味でこれは「才能があったから自然と評価された」という単純な話ではなく、

周囲の理解者たちの地道な努力が積み重なってこその結果なのです。

 

しかし、ここでふと考えさせられることがありますね。

それは、

「ゴッホのような才能を持ちながらも、支援者がいなかったために世に出ることができなかった画家たちが、他にも大勢いたのではないか」

ということです。

 

芸術の世界では、「才能」だけでは成功できない現実があります。

それがどれほど美しく、力強い表現であっても、

見る人がいなければ、評価も売れ行きもついてきません。

また、社会や時代の価値観に合わなければ、そのまま埋もれてしまうこともあります。

 

たとえば、ゴッホと同じ時代に活躍していた画家たちの中には、

今ではほとんど名を聞かない人もいます。彼らが才能に劣っていたとは限りません。

ただ、タイミングや出会い、人とのつながりがなかったために、

後世に伝わることなく終わってしまったのだと思います。

 

現代でも、「評価されないまま終わる天才」がいるかもしれません。

逆に、強い発信力や支援者によって大きな成功を収める人もいます。

もちろん、どちらが良い・悪いという話ではありませんが、

芸術における「評価」というものが、

決して才能だけで決まるものではないということを、ゴッホの人生は教えてくれます。

 

私たちは、表に出てくる華やかな作品や有名な名前だけでなく、

「そこに至るまでの支援の歴史」や「埋もれたままの表現」にも

目を向けてみるべきかもしれません。

そうすることで、また新しい才能や価値に気づけるかもしれないのです。

 

これは ビジネスにおいても同じで

私事ですが 物流業界の2024年問題を今から40年ほど前から想像して

当時から共同物流を提唱し 一部実現していました、

 

今ではこれが当たり前の考えになっています。

 

まあ その話は又と言う事で、

 

ゴッホの時代の少しまえの時代の画家たちが書いた中で

有名な絵画あるのですが

 

その絵に隠された悲しい物語とは???

作者が意図したものは 何だったのか?????

 

 

続く、、、、、。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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