EXECUTIVE BLOG
2025.4.1
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
昨日までは バチカンの政治体制の話しでした
なかなか バチカンネタから離れられませんが、
次なる興味が湧いてきます。
今日は その話しに続きます、、、。
世界で最も小さな国家、バチカン市国は面積はわずか0.44平方キロメートルです。
東京都内の公園と比べても驚くほど小さいこの国には、
実は立派な「警察」と「司法制度」が存在しているのです。
多くの人がイメージする「宗教の都」とは少し違う、もう一つの顔があるのです。
まず、バチカンの警察組織の中心を担うのが「バチカン憲兵団」です。
名前に「憲兵」とありますが、実態は警察に近い組織で、
治安維持や防犯パトロール、交通管理、さらには犯罪捜査まで幅広く担っています。
規模は小さく、およそ130人程度の部隊ですが、世界中から観光客が集まるバチカンで重要な役割を果たしています。
加えて、教皇の警護にも関わりますが、その点についてはあの有名な「スイス衛兵」との連携プレーが不可欠となっています。
スイス衛兵といえば、カラフルな制服と伝統的な武装で知られていますが、
彼らの主な任務は教皇個人の護衛と儀礼的な活動で戦闘部隊ではありませんし、
警察権を持っているわけでもありません。
そのため、日々の犯罪対応やセキュリティは、憲兵団の仕事となっています。
バチカンにはもちろん裁判所もあります。これは「世俗裁判所」と呼ばれ、
民事・刑事を扱う一般的な法廷です。
裁判制度は三審制で構成されていて、第一審は「バチカン裁判所」です。
ここで事件の初審が行われます。
不服があれば控訴審」に持ち込まれ、さらにその上には「破棄院」という最上級裁判所があり、法的な妥当性を審査します。
破棄院の裁判長は、枢機卿が務めることもあり、バチカンならではの宗教と法の融合を
見る事ができます。
もちろん、これとは別に教会法に基づく「教会法廷」も存在しますが、
こちらは教義や聖職者の規律に関わる問題を扱う宗教的な司法機関なのです。
いわゆる「世俗の犯罪」については、バチカン刑法に基づき、
世俗法廷で裁かれる仕組みになっています。
バチカンの刑法自体も、決して形式的なものではありません。
かつてはイタリアの刑法をそのまま準用していた時代もありましたが、
2013年に大幅な改定が行われ、より独自性のある現代的な刑法体系が整備されました。
殺人、性犯罪、拷問、贈収賄、マネーロンダリング、児童ポルノなど、グローバルな重大犯罪にもしっかり対応できる内容となっています。
ただし、バチカンには本格的な刑務所はありません。あるのは一時的な拘留施設のみです。そのため、実刑を受けた場合は、イタリアとの協定に基づき、イタリア国内の刑務所に移送されることになります。
実際に性的虐待事件などで有罪判決を受けた聖職者がイタリアの施設に収監されたケースもあるようです。
近年では、バチカンも国際的な法執行ネットワークに加わるようになってきました。
2021年にはインターポールに正式加盟し、マネーロンダリングや国際的な犯罪に対する情報共有や捜査協力にも取り組んでいます。
これは、バチカンが宗教国家というだけでなく、
一つの独立した国家としての「法治主義」も強化しようとしていることを示す象徴的な動きです。
このように、バチカンはその小ささにもかかわらず、警察機能、裁判制度、刑法体系を一通り備えた、れっきとした主権国家なのです。
しかも、その全てが教皇の権威のもとに成り立っており、宗教と国家、法と信仰が密接に交差する独特の仕組みとなっています。
そしてここで一番知りたい事は、
教皇が犯罪を犯した場合にどうなるのか?ですね、、、、。
それは、、、
明日に続く、、、。