EXECUTIVE BLOG
2023.12.10
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までラグビーの言葉で
「One for All, All for One」と言う言葉があると言う話から
これに似た意味のある日本語で 石田三成が使った大一大万大吉
という言葉あると言う話でした
「One for All, All for One」といえば、
ラグビーの精神論に由来すると思っている方がほとんどだと思います。
しかし、本当は違うのです。
この言葉は、フランス人のアレキサンドル・デュマの小説「三銃士」の主人公
ダルタニヤンと三銃士の誓いの言葉として出てきているのです。
更にさかのぼれば、ヨーロッパの30年戦争の発端となった
「プラハ窓外投擲事件」における決起集会でもこの言葉が出てきています。
したがって、「One for All, All for One」という言葉はラグビーの精神論に由来するわけではないと言う事になるのです。
と言う事で
本当の意味は、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」ではなく、
「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」が本当の意味になるのです。
おそらく、英語→日本語への翻訳過程においてニュアンスに違いが生じてしまったのだと思いますが、
同じ英文を訳しているだけなのに、全く意味が変わってしまうのは驚いてしまいますね。
とはいえ、「One for All, All for One」は「一人はみんなのために、みんなは一人のために」で間違いないのではと考える人も多いかと思います。
では、プラハ窓外投擲事件とは何だったかと言いますと、
要約すると、宗教対立により迫害された民衆が支配者層に反乱を試みたという事件です。
その反乱側の決意表明文の中にラテン語で
「Unus pro omnibus, omnes pro uno」と書かれていました。
そしてこの文章の英訳が「One for All, All for One」となったのです。
もし、「みんなは一人のために」と訳してしまうと、
反乱民衆は「一人のために」行動するということになってしまい 意味が違ってしまいます。
反乱民衆は「支配層打倒という目的のために」行動しているのです。
という事で
「みんなは一人のために」よりも「みんなは一つの目的に」という訳が本当だと
言う事になってしまいます。
ラグビーにかかわらず、スポーツは「勝利」を目指すものです。
そして、
選手はその勝利をつかむために日々の鍛錬に勤しんでいるのです。
それでラグビーや野球等のチームスポーツの場合は、チームとして勝利目指すということになります。
そして、メンバーはチームの勝利という目的のためにそれぞれが出来ることに全力を尽くすのです。
という事から、
「One for All, All for One」の「All for One」の部分はみんなは一つの目的
すなわちチームの勝利の為にと訳した方が良いと言える事になります。
昨日は ノーサイドをユーミンが歌っている話を書きましたが
このOne for All, All for Oneに続くであろう歌詞を作り歌を作った人がいます
その曲は
あの有名なアレです、、、、
それは何か????
は
明日に続く、、。