
EXECUTIVE BLOG
2025.5.20
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
昨日までは 三大帝国の中でも モンゴル帝国が最大の領地を有していた話から
それぞれの帝国の話しでした。
今日は 又ローマ帝国の話に戻って
「ローマは一日にして成らず」「すべての道はローマに通ず」と言う
歴史の中で育まれた知恵の言葉についてに進みます、、、。
「ローマは一日にして成らず」という言葉は、
誰もが一度は耳にしたことがある有名なことわざですね、、、。
この言葉は、何か大きなことを成しとげるには、時間も努力も必要だという意味を持っています。
そしてもう一つ、
「すべての道はローマに通ず」もまた広く知られた表現で、
どんな手段を使っても、最終的には同じ目的地にたどり着くことができる、
というたとえです。
このふたつの言葉は、どちらも古代ローマという国の歴史と深く関係しているものです。
まず、「ローマは一日にして成らず」についてですが、、。
これは英語では “Rome was not built in a day” と言います。
実際に古代ローマという都市や国家は、一朝一夕にできたものではありません。
ローマはもともと、紀元前8世紀ごろ、イタリア半島中部のラティウム地方にできた小さな都市国家でした。
そこから何百年もの時間をかけて、イタリア全土を支配し、
さらにヨーロッパ、北アフリカ、西アジアにまで支配を広げた大帝国へと成長していったのです。
法律や軍事、建築、都市の設計、さらには言語や文化も発展させ、ヨーロッパの文明の土台を作りました。
ローマ人は非常に実用的で勤勉な国民でした。
市民たちは小さなことからコツコツと努力を積み重ね、
国家の制度を整え、街のインフラを整備し、軍隊を強化し、
他国との関係を築いていきました。
こうした長い時間をかけた努力があったからこそ、
ローマは世界最大級の帝国となったのです。
その歴史をふまえ、「ローマは一日にして成らず」という言葉は、
急がず焦らず、しっかりと積み重ねることの大切さを教えてくれてると思います。
一方、「すべての道はローマに通ず」という言葉も、ローマの現実に基づいた表現です。
古代ローマは、支配地域全体を効率よくつなぐために、広大な道路網を築きました。
この道路網の中心は首都ローマに置かれ、各地の道路はまるでローマを中心としたクモの巣のように広がっていました。
実際に「アッピア街道」などの有名なローマ街道は、
今でもイタリアにその跡が残っているほど、しっかりと造られていますね、、。
ローマの道路は石でしっかりと舗装されており、軍隊の移動や物資の輸送、商人の往来、
さらには情報の伝達に非常に大きな役割を果たしました。
帝国の秩序と支配を保つうえで、道路は血管のようなものだったのです。
この「道」は単なる物理的な道だけでなく、
文化や思想、宗教もローマを起点に広がっていったことから、
「どんな道も最終的にはローマに通じている」とたとえられるようになったのです。
この言葉は後に比喩として使われるようになり、
「目的に至るためにはいろいろな方法がある」
「違う道を通っても、最終的には同じ場所にたどりつける」
という意味で使われるようになりました。
たとえば、何かの課題に対して
「この方法がダメでも、別のやり方がある」といった柔軟な考え方を示す時に使われます。
まるで現代のワールドワイドウェブの先駆けだった感じがします、、、。
ふたつの言葉に共通しているのは、
「努力」と「多様性」を大切にするという価値観です。
ローマは長い時間をかけて築かれた偉大な文明であり、
その繁栄は一つのやり方や力だけでは成し得なかったのです。
さまざまな民族、文化、技術を取り入れ、調和させることによって成長していきました。
ローマが示したのは、一つのやり方にこだわらず、
必要な時には別の道を探す柔軟さと、地道に努力を重ねていく忍耐の姿勢だったのです。
現代に生きる私たちにとっても、これらの言葉は大切な教えを与えてくれます。
たとえば、何かを始めたときにすぐに結果が出なくても、焦る必要はありません。
「ローマは一日にして成らず」と心に留め、日々の小さな積み重ねを大事にすること。
そして、目標に向かって進むときに一つの方法がうまくいかなくても、
「すべての道はローマに通ず」と考え、別の道を探してみる柔軟さを持つこと。
この二つの言葉が、私たちの背中をそっと押してくれることだと考えれば良いのだと思います。
次に興味が湧くのは ローマの道は アノ道とも繋がっているのか????
ですが、、、
その話しは、、、、
明日へ続く、、、、、。