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社長&顧問ブログ

2026.1.11

七福神

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

昨日は十日恵比寿大祭でしたね、、、。

 

七福神というと恵比寿様の商売繁盛が特に有名ですが、

日本の七福神信仰はそれだけにとどまらず、

それぞれの神様が人の暮らしの異なる側面を受け持ち、

人生全体を円満に導く存在として受け取られてきました。

 

七福神は元来、日本固有の神、中国由来の神、インド仏教由来の神が混在する

極めて日本的な信仰体系であり、

だからこそ「一柱で万能」ではなく

「七柱で人生を支える」という考え方が自然に根付いたのです。

 

まず大黒天は、

豊穣と財福の神として知られていますが、

単にお金が増えるという意味ではなく、

食べ物に困らない、働く場に恵まれる、家族が養われるという

生活基盤そのものの安定を象徴しています。

 

大黒天が米俵の上に立ち、打ち出の小槌を持つ姿は、

日々の労働と蓄積が実を結び、

必要な時に必要な福が現れるという教えを視覚化したものです。

 

次に毘沙門天は、

武運長久や勝負運の神として知られますが、

本来は正義を守り、悪を退ける守護神です。

そのご利益は単なる戦いの勝敗ではなく、困難に立ち向かう勇気、筋を通す強さ、

組織や家族を守り抜く責任感を授ける点にあります。

現代では受験、事業、人生の節目における決断など、

ここ一番で揺るがない心を願う対象として信仰されています。

 

弁財天は七福神唯一の女神で、

音楽・芸能・学問・言葉・財運を司りますが、

その本質は「流れ」を整える神様です。

水辺に祀られることが多いのは、

知恵や才能、お金、人脈といったものが滞らず巡ることを象徴しており、

努力して磨いた技や学びが

世の中と調和して発揮されることを助ける存在とされてきました。

 

福禄寿は、幸福・財産・長寿の三つを兼ね備えた神であり、

短期的な成功ではなく、穏やかで持続的な人生を象徴します。

背が高く長い頭を持つ姿は、知恵と経験を積み重ねてきた人の理想像であり、

焦らず、比べず、自分の歩幅で生きることの尊さを教えてくれます。

 

寿老人もまた長寿の神ですが、

福禄寿が社会的な充実を含むのに対し、寿老人は健康と精神の安定を重視する存在です。

鹿を従え、杖と巻物を持つ姿は、自然と共に生き、無理をせず、

命を慈しむ生き方そのものが福につながるという価値観を表しています。

 

そして布袋尊は、大きなお腹と満面の笑みで親しまれる神様で、

金銭的な豊かさ以上に、心の余裕、人間関係の円満、

場の空気を和らげる力を授ける存在です。

布袋尊の袋には人々の悩みや不安を受け止める意味が込められており、

多少の損得にこだわらず、

笑って受け流す生き方こそが最終的に福を招くという教えが込められています。

 

このように七福神は、それぞれが異なる役割とご利益を持ちながら、

合わさることで人生の全体像を支える存在となっています。

 

仕事、学び、健康、家庭、人間関係、心の在り方、

そのどれか一つが欠けても人生は安定しません。

 

七福神巡りが新年に行われる理由は、

一年の始まりに人生の各分野をまんべんなく見つめ直し、

偏りのない歩みを願うためでもあります。

 

恵比寿様だけに手を合わせるのではなく、

大黒天に生活の基礎を願い、

毘沙門天に困難への覚悟を願い、

弁財天に才能の発揮を願い、

福禄寿と寿老人に穏やかな持続を願い、

布袋尊に笑顔と寛容を願う、

 

その一つ一つが重なって、

無理のない「福の循環」が生まれるのです。

 

七福神のご利益とは、突発的な幸運を与えるものではなく、

日々の生き方を整え、結果として福に近づいていくための道しるべであり、

日本人が長い時間をかけて育んできた、

現実的で温かな人生観そのものだと言えるでしょう。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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