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社長&顧問ブログ

2025.7.27

世界真の平和に向けて

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

昨日までは 八紘一宇の石碑が宮﨑にあると言う話でした。

 

今日は神武天皇と聖徳太子の話に進みます、、、。

 

神武天皇の「八紘一宇」の精神と、

聖徳太子の「和を以て貴しとなす」の教えは、

時代こそ異なるものの、

日本人の心の根源に流れる共通の理念のように思われます。

 

神武天皇が「八紘一宇」と掲げたのは、

すべての人々が家族のようにひとつの屋根の下で共に生きるという壮大な理想であり、

聖徳太子が説いた「和を以て貴しとなす」は、

人と人とが調和の中で尊重し合い、争いを避け、

共に道を築いていくという生活の智慧です。

 

この二つは、日本人の精神文化の両輪とも言えるものであり、

どちらも単なる政治的スローガンや個人的な哲学ではなく、

時代を超えて語り継がれてきた生き方の原則であり、

理想の社会のあり方を示しています。

 

神武天皇は紀元前660年に即位したとされる日本の初代天皇であり、

宮崎県にある「八紘一宇の塔」は、

この理想を後世に伝える象徴として建てられました。

 

そこには「八紘為宇」の文字が刻まれ、人々が違いを越えて共に暮らし、

共に喜び、共に助け合う世界の実現を願う深い想いが込められています。

 

一方、聖徳太子は飛鳥時代の政治家であり、

推古天皇の摂政として十七条憲法を制定し、

その第一条に「和を以て貴しとなす」と掲げました。

 

この言葉は日本人の道徳観や社会の在り方に大きな影響を与え、

後の時代にも繰り返し引用され、日本人の心の中に根付きました。

 

聖徳太子がこの理念を打ち出した背景には、

仏教・儒教・日本古来の信仰を融合した精神的な統一を目指す意志がありました。

 

聖徳太子が日本書紀から「八紘一宇」の言葉を学んだかどうかについては、

時代的に直接の影響を受けたとは言い切れませんが、

日本書紀が完成したのは彼の死後でありながら、

その元となる神話や伝承、また神武天皇の建国神話は

口承などを通じて既に広く知られていたと考えられます。

 

従って、聖徳太子が日本の神話世界に基づく

「八紘一宇」のような思想を知っていた可能性は十分にあり、

それを自身の政治思想と道徳規範に自然に取り入れていったとも考えられます。

 

つまり、両者が直接つながっているかどうかにかかわらず、

日本という国の成り立ちにおいて、

共通の「共生」「調和」「他者尊重」といった精神が

脈々と受け継がれてきたことは疑いようがありません。

 

神武天皇の「八紘一宇」は全世界を一つの家と捉える壮大な理念です。

国や民族、宗教の違いを越え、

共に助け合い、共に生きていくというこの考え方は、

まさに現代社会においてこそ強く必要とされるものです。

 

対立や戦争が絶えない今の世界において、

この八紘一宇の精神がもし真に世界の政治・経済の根幹に据えられていたならば、

人類はどれほどの悲劇を回避できたことでしょう。

 

そして、聖徳太子の「和を以て貴しとなす」の精神は、

個々の人々が互いを認め合い、

争いを避けて共に歩むための道しるべであり、

日々の生活の中で実践できる平和への第一歩です。

 

この二つの精神が融合した時、

人間社会は内なる心の平和と、外なる世界の調和を

同時に実現することができるのではないでしょうか。

 

もし世界中の国々がこの日本古来の理念を真剣に学び、

それぞれの国の指導者たちがこの精神を胸に国政を行ったならば、

世界はまったく違った姿になっていたかもしれません。

 

たとえば、自国の利益を最優先に考える排他的な政策ではなく、

すべての国が相互扶助と信頼関係のもとに結びつく

世界連邦のような構想が現実のものとなっていたでしょう。

 

経済的には、強い国が弱い国を搾取するのではなく、

互いの資源や技術を分かち合い、

それぞれが自立しながらも助け合う世界経済が実現し、

富の偏在が大幅に緩和されていたことでしょう。

 

宗教的にも、互いの信仰を尊重しながら、

共通の「人間としての尊厳」を基盤とする倫理観の中で連携し、

宗教対立に伴う悲劇は減っていたはずです。

 

軍事面でも、覇権争いではなく、

「いかにして人類全体の平和を守るか」

という共同防衛的な考えに基づいて軍備を制限し、

 

代わりに教育・福祉・環境といった

人類の未来を支える分野に力を注ぐという方向に進んでいたかもしれません。

 

さらに、グローバルな視点においては、

気候変動や貧困、感染症など国境を越えた問題にも、

利害を超えて協調的に取り組む体制が自然と育まれていたでしょう。

 

それこそが、

八紘一宇と和の精神が目指した世界そのものであり、人類の理想郷と言えるものです。

 

このように考えてみると、

神武天皇や聖徳太子が語った言葉は決して過去のものではなく、

今この時代にこそ

、再び注目されるべき普遍的な価値を持った教えであると言えるのです。

 

特に現代は、

情報技術が発達し、世界が瞬時につながるようになったにもかかわらず、

心はバラバラになり、争いや分断が絶えません。

 

そんな時代だからこそ、

「和を以て貴しとなす」「八紘一宇」という古の言葉が、

再び人々の心を結び、社会を照らす灯となるのではないでしょうか。

 

それは単なる理想論ではなく、

むしろ人類が本来歩むべき道を示しているものとも言えるでしょう。

 

神武天皇の理想は、

天と地を結び、八方の世界を包み込む広い慈愛であり、

 

聖徳太子の教えは、

人と人との間に生じるすべての不和を取り除き、調和をもたらす智慧です。

 

今こそ我々は、この日本の原点とも言える精神を見直し、

自らの生き方、国家のあり方、そして世界の未来を

見つめ直すべき時に来ているのではないでしょうか。

 

日本が再び世界に向けて、争わずして和を重んじ、

共に生きることの尊さを語りかけていくことができれば、

そしてその理念に共鳴する国々が増えていけば、

真の意味での世界平和も、決して夢物語ではなくなるのです。

 

歴史が残した教えは、現代に活かされてこそ意味があります。

神武天皇の八紘一宇、聖徳太子の和の心を、

私たちは現代に生きる知恵として受け取り、

未来への希望として語り継いでいく責任があるのではないでしょうか。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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