
EXECUTIVE BLOG
2025.9.22
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
昨日までは
神社で日頃唱えられている大祓いの言葉についてでした。
その中で 最初に出て来る伊邪那岐大神の話に
今日は進みます、、、、。
伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)は、日本神話の中で最も重要な神の一柱で、
天地がまだ混沌として形を成していなかった時代に登場し、
伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)と共に国土と神々を生み出した創造神です。
古事記や日本書紀に記される物語では、日本列島の誕生、自然界の神々の誕生、
さらには死と生の境界の確立など、
私たちの生活や信仰に深く影響する出来事を担っています。
伊邪那岐大神は天の神々から使命を受け、
天の沼矛という矛で海をかき混ぜ、その先から滴った塩が固まって最初の島、
淤能碁呂島を作り出しました。
そこに伊邪那美とともに降り立ち、夫婦となって日本の大八島を産みました。
さらに山、川、木、風など自然を司る神々を次々に生み出しましたが、
火の神を産んだとき伊邪那美は火傷を負って亡くなり、黄泉の国へ行ってしまいます。
愛する妻を追って黄泉の国まで行った伊邪那岐は、
そこで変わり果てた伊邪那美の姿を目にして恐れ、地上へ逃げ帰ります。
この逸話は死者と生者の世界が明確に分かたれた瞬間として語り継がれています。
黄泉から戻った伊邪那岐は、
穢れを祓うために日向の橘の小戸の阿波岐原で禊を行います。
このとき多くの神々が誕生しますが、
その中でも特に重要なのが三貴子(みはしらのうずのみこ)と呼ばれる三柱です。
天照大神は太陽を司り、皇室の祖神として崇められています。
月読命は月を司り、夜や暦と深く関わる神とされます。
須佐之男命は海や嵐を司る荒ぶる神でありながら、
後に出雲の国譲りなどで重要な役割を果たします。
この三柱の神々が日本神話の中心を担う存在となり、
伊邪那岐は彼らの父神として尊ばれるのです。
伊邪那岐大神の姿は単なる創造神に留まらず、人間的な弱さや悲哀も描かれています。
妻を慕って黄泉にまで行く愛情、変わり果てた姿を見て逃げ帰る恐怖、
穢れを祓うために禊を行う決意。
こうした姿は、神でありながら人間に近い心を持ち、
そこに日本人が共感できる温かみがあります。
また、禊から生まれた神々は「祓い」の起源として伝えられ、
今も神道の儀式で大切にされています。
現代でも伊邪那岐大神は各地で祀られています。
特に兵庫県淡路市の伊弉諾神宮は、伊邪那岐が余生を過ごした場所とされ、
日本最古の神社の一つと伝えられています。
さらに宮崎県の日向にある橘の小戸の阿波岐原は、
伊邪那岐が禊を行った聖地として知られ、祓いや清めの信仰の源泉となっています。
伊邪那岐大神は、日本列島を形作り、無数の神を生み出した父なる神であり、
死と生の境界を示した存在であり、さらに祓いの文化を生んだ神でもあります。
その物語は日本人の死生観や自然観、清めの思想に大きな影響を与えてきました。
今日でも大祓詞など神道の祝詞にその名が現れ、
人々の生活の中で清めと祓いの象徴として生き続けています。
つまり伊邪那岐大神は、日本の神々の父であると同時に、人の心に寄り添う存在として、
今も深く敬われているのです。
が ここで ある疑問が湧きます
畏れ多くもそれで神様の????
の話は明日に続く、、、、。