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社長&顧問ブログ

2021.8.1

八月九日御前会議にての結論

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

昨日からの続きです。

 

昨日までは 76年前のポツダム宣言受諾に関する話でした。

 

連合国から突き付けられたポツダム宣言を当初は無視した結果

8月6日に広島に原爆投下されてしまう事になり

それでも 結論が出せずにいるうちに

ソ連からは 日ソ不可侵条約を破棄されて 宣戦布告されてしまったのです。

 

もうここまでくると 誰の目にも日本の負けは決定的であり

早く宣言を受諾しなければ ソ連軍が北海道まで押し寄せて来るのでは

と言う恐れもあったのにも関わらず

 

この宣言に どのような条件を付けるかで 意見が分かれてしまい

結論が出せなかったのです

 

 

このままでは 永遠に 結論が出ないと思った

鈴木首相が 御前会議の席上、

自体は一刻の猶予も許さない状況になっているので ここは

異例でもあり畏れ多き事と断りを言った上で

天皇陛下のご聖断をもって会議の結論としたいと述べたのでした。

 

この事は 陸海軍首脳には不意打ちであったために

それを止める事ができないまま

首相に乞われる形で 天皇陛下は 静かに語りだしたのです。

 

天皇陛下のご意見は 外務大臣の意見に同意すると言われたのでした。

天皇陛下は これ以上国民を苦しみに陥れ 文化を破壊し 世界人類の不幸を

招くのは自分が欲していない事であると

そして 天皇としては 一人でも多くの国民に生き残ってもらい 将来再び立ち上げって欲しいと述べたのです。

 

又軍隊を武装解除して戦争犯罪人として処罰されることは忍び難い事であるが

涙を飲んで外相安に賛成すると

意見を言われたのでした。

 

この時既に八月十日の午前2時を過ぎていました。

 

この意見をもとに

閣議が行われポツダム宣言受諾を閣議決定とすることに決め

午前7時に

「天皇の大権に変更を加えるごとき要求はこれを包含しおらざる了解のもと」

ポツダム宣言を受諾する旨の電報が世界へ発信されたのでした。

 

これで国としては ポツダム宣言受諾と決定したのですが

陸軍中央は 聖断下るの決定を聞いて 皆驚愕し 幕僚達は怒り狂ったのです。

 

午前9時には 陸軍省で部下を集めて

「厳粛な軍紀のもとに一糸乱れず団結せよ」と訴え

しかし 和するも戦うも敵方の回答如何であることを伝えたのでした。

 

部下からはそれを不足とする意見を出すものが居たのですが

阿南大臣は 「不服のものは先ずこの阿南を斬れ」 とまで言い

軽挙妄動を慎むようにと話したのでした。

 

これから

陸軍内部の抗戦派の動きは露骨になって行くのですが

これは

また後程という事で、

 

この日本からの返事が来たアメリカは次に

どのように回答するかを議論することになるのです

 

日本からの条件付きの受諾を受け入れるのか 突っ張るのか?

 

それにより

日本の運命は大きく変わるのです

 

そして

 

その回答内容は???

 

 

それは、、

 

明日に続く、、。

 

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