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社長&顧問ブログ

2022.12.16

南京千両

 

 

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日までは ラーメンの話になっていました。

海外では日本食とみなされているラーメンは

明治時代以降に日本人の手によって独自に進化してきたものであり、

中華料理の拉麺(牛肉麺)とは大きく異なります。

今も日本のラーメンは進化を続けており、新たなスープ・味付けや食べ方が考案され続けておりますね。

 

私は ずっと博多の豚骨ラーメンを学生時代から食べていましたが

1980年代頃までは、「とんこつラーメン」は九州地方でしか知られていなかったようです。

 

ところが、

1987年に「マネーの虎」に出演したことでも知られる川村ひろし社長が開いた

本格的な豚骨ラーメン店「なんでんかんでん」が火付け役となり、

90年代に日本全国で「とんこつラーメンブーム」が巻き起こされたようです。

 

「なんでんかんでん」によって起こった「とんこつラーメンブーム」によって、

日本全国で本場九州のとんこつラーメンが知られるようになって、

30年が経過した現在は、豚骨ベース・細めのストレート麺という組み合わせの

「とんこつラーメン」のお店が日本各地に存在してきました。

この豚骨ラーメンですが

私はてっきり博多が発祥の地だと思っていました。

 

この豚骨ラーメンはどのような経緯で出来あがったのか????ですが

 

1937年に創業した福岡県久留米市のラーメン屋、「南京千両」の店主が、

東京でラーメンが流行していることを聞きつけ、

東京で修行を積み、九州に最初はしょうゆベースのラーメン屋をオープンしました。

 

そして、

オープンから10年後の1947年に現在の白く濁った色をした豚骨ラーメンが誕生するのです。

 

それは店主が、いつものようにスープを煮込んでいたとき、

火力が強すぎたために白く濁らせてしまい、

店には出せないのでスープを捨てようとしましたが、

念のために味わってみたところとてもおいしかったため、

その日以降店に白く濁ったスープを使うようにしたのです。

白く濁った独特のスープは店のアクシデントから生まれたものだったと言う事です。

 

で私が知っていた博多ラーメンは1941年(昭和16年)ごろ出来たそうです。

という事は、博多ラーメンは、久留米ラーメンの後という事になります。

なので博多ラーメンのルーツは、久留米ラーメンという事になります。

 

昭和16年に森さんという方が、中州に「三馬路」という屋台で始めたのが

博多ラーメンの最初だそうです。

この森さんは

中国上海にいたようで、そこで食べた麺を福岡で再現してみようとして。

最初、福岡で鶏ガラを使おうとしたのですが、

値段が安くはなく、なかなか手に入らなかったことから、

鶏ガラの代わりに豚骨をつかって弱火でスープを作ったのが、

博多ラーメンの始まりと言われています。

 

なのでスープは白濁はほとんど無い、澄んだスープに近かったようです。

 

一方、昭和22年ごろ津田さんという方が博多で豚骨をつかったスープ「赤のれん」を開きました。

中国の奉天で食べた白濁豚骨スープが元になっていたようです。

こちらは強火で煮だした白濁したとんこつスープを作っていたそうです。

つまり、博多ラーメンのスープには「澄んだスープ」と「白濁したスープ」の2種類が存在していたのです。

 

後に、赤のれんさんの白濁スープが主流になり、

今の博多ラーメンにつながっていると言われています。

 

そうなると不思議なのが 福岡の魚市場近くに 長浜ラーメンと言うのがあります

ここの店をよく見ると 「元祖長浜ラーメン」と表記されています。

 

これは 一体何が元祖なのか???と思いますね

 

その話は?????

 

明日に続く、、、、。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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