EXECUTIVE BLOG
2024.4.1
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは 日本の神社の話それぞれでした。
今日は 話が戻って
何故 GHQが神道指令を出したかの話に戻ります。
神道指令は昭和20年の終戦を迎え、GHQによって発出されました。
神道指令によって戦後の日本の政治体制及び神社のあり方は大きく変わったと言えます。
神道指令は GHQの中にあるCIEという機関が指令発出に関わったとされています。
CIEは昭和20年9月22日に設置され、職務は最高司令官に対して日本に対する公的情報・教育・宗教について助言する機関だったのです。
CIEは計画・運営課、教育・宗教課、新聞・出版課、ラジオ・映画・視覚メディア課、写真・美術課という6つの部署で構成されており、
神道指令に関わったのは教育・宗教課だったのです。
当時のGHQが日本の国家神道をどのように評価していたかと言いますと、
幾つかの評価があり、
それらは、
「国家神道というものこそ日本人を狂信的な戦闘に駆り立てる魔術の種に相違ないという判断が下されていた」
「軍隊だけを解体しても国家神道をそのままにしておけばいつの日にか日本には軍国主義が復活して連合国に対して復讐の刃を研ぐようになるだろう」
との 考えがGHQにあったようです。
このように連合軍は国家神道を過大評価し、軍隊の解体と同等の根本政策としたのです。
我が国では古代から政治と祭祀は一体のものとして行われてきました。
しかし戦後は、神道指令によって国家と祭祀はほとんどの部分が分離させられ
今日のような状況に至ってますので、神道指令は日本という国のあり方を変えた非常に大きなターニングポイントだったと言えるのかと思います。
現代では政教分離という言葉が用いられており、多くの国が政教分離原則を採用し、
我が国も厳格にこの原則を守っていますね。
しかし不思議に感じるのは
占領軍であるアメリカは、大統領就任式では聖書の上に手をかざして宣誓しますし、
イースターにはホワイトハウスが解放されて様々なイベントが行われます。
戦後GHQは戦争を起こす原因になったのは、すべての日本人が国家神道の信奉者であるからだと考えていたようです。
それでは 神道指令の主な内容はと言いますと
教科書に神道の教義を掲載すること
公の機関の神社参拝等の神道に関する儀式の禁止
「国体の本義」「臣民の道」等の神道に関する訓令の頒布の禁止
公の文書にて大東亜戦争や八紘一宇など国家神道や軍国主義を想起させる用語の使用の禁止
公の機関に国家神道の象徴となる物の設置の禁止
等 神道に関する事をどんどん禁止させ、
更に、軍国主義に繋がる、
「天皇は特別な起源から他国の元首より優れているとする主義
日本国民は特別な起源から他国の国民より優れているとする主義
日本の国土は神につくられたものであり他国より優れているとする主義」
等を摘み取る政策を押し付けてきたのです。
日本の古来の伝統文化は敗戦により 変えられてしまったと言う事になります。
本来は平和を愛する国民ですし
聖徳太子は 「和を以て貴しとなす」との教えを日本人に示していました。
戦争によって 考え方を変えさせようとしていましたが
今でも多くの日本人は 神社参拝していますね
では
現代の 神社はどのように運営されているのか???
は
明日に続く、、、、。