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社長&顧問ブログ

2025.5.14

同時通訳

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

昨日までは 新教皇の挨拶が英語やイタリア語ではなく ラテン語で話をされたと

言う話でした。

 

今日は その続きになります、、。

 

先日、新しいローマ教皇が誕生しました。

世界中から多くの人がバチカンのサン・ピエトロ広場に集まり、

その歴史的な瞬間を見守っていました。

 

新教皇がバルコニーに姿を現し、最初の言葉を発したとき、それはラテン語でした。

ラテン語はカトリック教会の伝統的な言語であり、

現在でも公式な儀式や文書には使われていますが、日常的に話されているわけではなく、

多くの人にとっては意味が分からない言葉ですよね、、、、。

 

にもかかわらず、広場に集まっていた人々は、

その言葉を聞いた瞬間に大きな歓声を上げ、拍手し、涙を流す人まで見られました。

 

言葉の内容が理解できなかったはずなのに、なぜ人々は感動し、

あたかも言葉の意味が分かったかのように反応したのでしょうか???。

 

その大きな理由のひとつが、同時通訳の存在だったのです。

バチカンではこうした重要な場面に備えて、

世界中の信徒に向けて多言語による情報発信体制を整えているのです。

 

実際、サン・ピエトロ広場には大型のモニターが設置され、

新教皇の姿とともに、その言葉の内容が各国の言語で字幕表示されていました。

 

英語やスペイン語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、ポーランド語、日本語など、

多くの言語に訳されたテキストや要約がリアルタイムで流されており、

それを見ることで人々はラテン語の意味を理解することができました。

 

また、広場にはスマートフォンを使ってライブ配信を見ながら同時通訳の音声を聞いている人も多くいました。

カトリック系のメディアやバチカン放送局は、専用のアプリやWebサイトを通じて多言語の放送を提供しており、これによって遠くから来た巡礼者でも母国語で新教皇の挨拶を聞くことができたのです。

 

このような仕組みによって、たとえラテン語が分からなくても、

その瞬間に教皇がどんな言葉を発しているのかを人々は知ることができました。

つまり、ラテン語という伝統を守りながらも、

現代の技術を活用して世界中の人々と心をつなげる仕組みが用意されていたのです。

 

こうした準備と配慮によって、新教皇の言葉は物理的な言語の壁を越えて、

信仰の心に届いたのです。

 

広場にいた人々の多くが長い旅を経て集まり、

新教皇の登場を待ち望んでいたという背景もあり、

その瞬間の言葉は内容以上に深い意味を持ちました。

 

言葉を理解したというよりは、同時通訳や字幕を通じて受け取った内容に心が重なり

感情があふれたと言って良いのではないでしょうか??。

 

ラテン語の響き、教皇の表情、そしてその内容を伝える訳文が一体となり、

人々の心に感動を与えたのだとおもいます。

 

つまり、同時通訳は単なる補助ではなく、あの感動を生み出した中心的な役割を果たしていたと言えるでしょう。

 

さらに近年では、聴覚に障がいのある方へのリアルタイム字幕や、手話通訳などの配信にもバチカンは取り組んでおり、より多くの人に向けた情報の平等な提供を重視しているのです。

 

特に大規模な宗教的行事では、言葉の壁だけでなく身体的なバリアにも配慮されており、

信仰が誰にとっても開かれたものであるよう工夫が凝らされています。

 

また、SNSや動画配信サイトを通じて、

教皇のメッセージは世界中の若い世代にも届くようになっており、

かつてのように限られた信徒層だけでなく、

宗教に興味を持ちはじめた人々や偶然ライブ映像を見た人々にも

その意義が広がっているのです。

 

新教皇の挨拶に対して湧き上がったあの拍手と歓声は、

ラテン語そのものを理解したというよりも、

その場にいた全員が「この瞬間の意味」をリアルタイムで共有できたことへの感動の現れだったのかもしれません。

 

同時通訳という仕組みは、ただの翻訳ではなく、

人々を感情的にも精神的にもつなぐ大きな橋渡しとなっていたと言う事なのですね、、。

 

昔は多くの人がラテン語を使っていたのに

なぜ 今は????

に続く、、、、。

 

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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