EXECUTIVE BLOG
2022.8.29
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは 聖徳記念絵画館の中にある 大政奉還の絵の話から
明治天皇が 岩倉具視をお見舞いしている時の様子の絵の話でした。
大政奉還後は 天皇の権力が絶大となった事もあり
明治維新の立役者の岩倉具視をお見舞いした時も 靴のままの
立ち姿であった事に、違和感を感じたのです。
しかし 時代が変わり 日本国憲法下の平成天皇は 被災者に寄り添う形で
跪いて接していました。
時代時代で 天皇陛下の役割が色々あると思いますね
ここで 皆疑問に思う事があると思うのです。
何故時の権力者は 天皇を倒して自分が最高権力者になろうとはしなかったのか???
という事です。
外国では 王政を打倒して軍人が天下を獲ったと言う話を良く耳にしますね。
そもそも天皇はどのようにして発生して 今日に至るのかの
整理をしてみたいと思います。
天皇の歴史をさかのぼると今上天皇で126代目となり、
初代の天皇は2700年前の神武天皇です。
以来、今日に至るまで天皇という地位は守られ続けており、
これは、世界的に見ても日本が最古となるのです。
つまり、2700年もの間、天皇は一度も途切れたり滅びたりすることなく
126代に渡って脈々と受け継がれてきたのです。
その証として、ギネスにも認定されているのです。
一方、どの時代を見ても強大な軍事力を持つ「時の権力者」が存在していたにも関わらず、それらの権力者たちは
「なぜ天皇の座を奪おうとしなかったのか」
という疑問が生じます。
日本の歴史上で最も強大な権力を誇った江戸幕府の徳川家など、
いずれの権力者も天皇を滅ぼそうとは考えていなかったようです。
表向きでは軍事や権力で国を統治しようをしても
天皇を擁立するという考え方は、どの権力者にも共通しています。
いくら時代が変わっても、天皇に成り代わろうとした人物は出て来ませんでした。
では、なぜ天皇の座を奪おうとしなかったのか??
それは皇位が古来より続く神聖な領域だったからです。
皇位とは軍事力や勢力では新興できない普遍的な権威だという事が日本人の中に
刷り込まれていたのでしょう。
莫大な権力を手にした 徳川幕府でさえ 天皇に成り代わろうとはしませんでした。
もし 天皇を廃絶した場合 とんでもない内乱が起きると考えていたのでしょう。
簡単に言うと
時の権力者は 自分が一番である事を 誰かに認めてもらう必要があったのです。
それを 天皇陛下に求めて
天皇陛下から あんたが一番偉いと お墨付きをもらう事で 国を治める事が出来たのです。
それが
幕末になると 天皇を擁した新政府軍との戦いとなり
新政府軍に天皇の象徴である錦の御旗が掲げられた瞬間に 幕府軍は瓦解していくのですから
天皇陛下の御威光は物凄い事になります。
天皇家は権威付け機関として鎌倉以降も存続することが出来たのですね、
で 昨日からの続きですが この幕府が 天皇を擁していたのであれば
どうなったのか?????
については
またまた
明日に続く、、、、、。
かも。