EXECUTIVE BLOG

社長&顧問ブログ

2025.1.28

宣誓式で

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

昨日までは ホノルル空港が ダニエルKイノウエ国際空港に名前が

変更になったいきさつと

彼が 差別を受けていた日系人社会を守るために 米軍に入隊して

ヨーロッパ戦線で数々の戦いを行い 沢山の栄誉を頂いたと言う話でした。

 

今日は その続きとなります。

 

第二次世界大戦の英雄であり、ハワイ州選出の上院議員であったダニエル・イノウエは、

日系人として米国史にその名を刻んだ人物です。

 

彼は戦争中、アメリカ陸軍第442連隊戦闘団の一員として戦い、

敵と命がけで戦った末に右腕を失ったのです。

その犠牲と勇気は、名誉勲章を授与されるという形で讃えられました。

 

そんな彼がアメリカ上院議会の議長(President pro tempore)に就任した際のエピソードは、今でも語り継がれています。

上院議長は、大統領と副大統領に次ぐ地位にあり、

アメリカ政治の中でも極めて重要な役職です。

イノウエがこの名誉ある地位に任命されたことは、

日系人コミュニティにとって大きな誇りであり、

同時に日本人にも希望と勇気を与える出来事でした。

 

しかし、就任宣誓式での出来事は忘れられないものです。

通常、宣誓の際には右手を挙げ、左手を聖書の上に置きます。

しかし、右腕を失ったイノウエは、左手を挙げて宣誓を行いました。

この光景を見たある議員が、「右手を挙げないとは失礼だ」と差別的な発言をしました。

その場が一瞬静まり返ったとき、

別の議員が毅然とした口調でこう述べたのです。

 

「イノウエ議員の右手は、祖国に奉納されたのです。」

 

その言葉を聞いた差別発言をした議員は、自らの無知を恥じ、

イノウエに対して深い敬意を表しました。

この瞬間は、

イノウエの生涯そのものが体現する「犠牲」「献身」「名誉」の象徴とも言える出来事でした。

 

イノウエ議員の功績は、日系人や移民としての誇りだけではなく、

多様性と包摂を掲げるアメリカの可能性そのものを示しています。

彼の物語は、いかに困難な状況であっても、正しい行いと誠実さを持ち続ければ、

多くの人々の心を動かし、歴史を変える力となることを教えてくれます。

 

私たちも、イノウエ議員のように、

自分の信念を貫き、困難に立ち向かう勇気を忘れずに生きていきたいものです。

彼の生涯が私たちに伝えるメッセージを胸に刻みつつ、

日々を大切に過ごしていきましょう。

 

明日は

何故ハワイに、、、、、が???

話しに続く、、、。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

次の記事へ
前の記事へ