
EXECUTIVE BLOG
2025.9.27
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
お早うございます
昨日までは 神仏混合と言う 日本独自の文化の話しでした。
まだまだ 神社の話がありますが
今日はガラッと話題を変えて 私が普段心がけている話に進みます、、、。
最近、街を歩いたりお店に立ち寄ったりすると、
外国から来られて日本で暮らしている方々を多く見かけるようになりました。
ネパール、ミャンマー、スリランカ、ベトナム、
そしてさらに遠いウズベキスタンから来ている人たちとも出会います。
彼らは遠い故郷を離れ、日本で働きながら勉強をしているのです。
きっと異国の地で暮らすことは楽しいことばかりではなく、
寂しさや不安を抱えていることもあると思います。
だからこそ、
私は毎朝立ち寄るコンビニでちょっとした心がけをしています。
そのコンビニにはネパールの人やウズベキスタンの人が働いていて、
私はできるだけ彼らの母国語で朝の挨拶をするようにしているのです。
たとえばネパール人の店員さんにはネパール語で、
ウズベキスタン人の店員さんにはウズベキスタン語で「おはよう」と声をかけます。
最初は淡々とした表情をしている彼らも、
その挨拶を耳にすると、ふっと笑顔を見せてくれるのです。
その瞬間に、
母国の言葉で話しかけられることがどれほど嬉しいのかが伝わってきます。
異国で暮らす彼らにとって、母国語は安心と誇りを感じさせるものでしょう。
だからこそ、ほんの一言の挨拶でも心が和むのだと思います。
私自身もその笑顔を見て、こちらの心まで温かくなるのです。
彼らが日本での生活を少しでも「良かった」と思えるように、
私はそんな小さな努力を続けています。
そして同時に、
彼らにも日本人に優しく接してくれるようになればいいなと願っています。
日本における外国人労働者の数は年々増えています。
高度経済成長期には主に韓国や中国からの人々が集まりましたが、
近年は東南アジアや南アジア、中央アジアの人々が目立つようになりました。
その背景には、日本の人口減少と労働力不足があります。
特に介護や建設、サービス業、農業といった現場では、
日本人だけでは担いきれない部分を外国人が支えてくれています。
彼らがいなければ、
私たちの日常生活はすでに立ち行かなくなっているかもしれません。
コンビニのレジで外国人が当たり前のように対応してくれる光景は、
すでに現代の日本に欠かせない一場面になっています。
しかし彼らの置かれている状況は決して楽なものではありません。
言葉の壁、文化の違い、孤独感。
さらには技能実習制度の問題点や、待遇の厳しさといった社会的課題もあります。
それでも彼らは未来を信じて日本にやってきています。
母国に仕送りをして家族を支える人、
学んだ技術を持ち帰り将来に役立てたいと願う人、
あるいは日本で夢を叶えたいと努力する人。
背景はさまざまですが、そのどれもが尊い挑戦です。
私たちが少しでも理解と優しさを持って接することができれば、
彼らの心の支えになるでしょう。
歴史を振り返ってみると、
日本は古くから外国の人々との交流の中で文化を育んできました。
奈良や平安の時代には唐からの留学生や渡来人が新しい知識や技術を伝えました。
鎌倉時代以降も禅宗を通じて宋からの文化が根づきましたし、
江戸時代にはオランダや中国を通じて学んだ知識が「蘭学」として近代化の礎になりました。
つまり、外から来た人々との交流がなければ、
今日の日本文化も形づくられなかったのです。
現代の外国人労働者との共生も、
その延長線上にある大きな流れだといえるでしょう。
また国際親善という視点で考えれば、
こうした日常の小さな交流が将来の大きな信頼関係につながります。
外交は政府同士だけで行うものではなく、
民間人一人ひとりの態度が国のイメージを形づくります。
もし日本に来た人が「日本人は冷たい」と感じて帰国すれば、
それは国全体の印象につながってしまいます。
逆に「日本で親切にしてもらった」と記憶すれば、
それは友好の種となって広がります。
こうして考えると、コンビニでの挨拶ひとつが、
実は国際関係の一端を担っているのです。
外国人と接するとき、私たち自身もまた学ばせてもらうことが多いです。
彼らの母国の文化や価値観に触れることで、物事の見方が広がります。
言語の違いに戸惑いながらも、互いに理解しようとする過程で、
人間同士の本質的な絆を感じることもあります。
こうした経験は、日本人自身の心を豊かにし、
グローバル社会を生きる力となっていくでしょう。
国際親善は決して特別なイベントや大規模な取り組みから始まるものではありません。
日常の中での小さな思いやり、
たとえば母国語での挨拶や笑顔での対応、困っている人への一声。
そうした一つひとつが集まって、国を超えた友情と信頼が築かれていくのです。
私はこれからも、身近な外国の方々に優しく声をかけ、
共に心地よい時間を過ごしていきたいと思います。
そしてその積み重ねが、未来の社会をより良くしていく力になると信じています。