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社長&顧問ブログ

2026.7.8

布袋様

高光産業株式会社

 

妹尾八郎です。

 

昨日は、四天王の一人である毘沙門天が、

なぜ七福神の一柱として親しまれるようになったのかの話しでした。

 

七福神は、

日本・インド・中国、それぞれ異なる文化や宗教から生まれた神様や人物が、

日本人の知恵によって一つになった、

とても珍しい信仰なのです。

 

今日は、その七福神の中でも、

ひときわ親しみやすい笑顔を見せてくださる「布袋様」の話しに進みます、、。

 

丸いお腹。

大きな袋を肩に担ぎ、いつも笑顔。

 

「見ているだけで、なんだか心が和みますね。」

そう感じられる方も多いのではないでしょうか。

 

実は布袋様は、七福神の中で唯一、実在した人物と伝えられています。

 

時代は今からおよそ千百年前、中国・唐王朝が滅びた後の五代十国時代。

浙江省に、一人の風変わりなお坊さんがいました。

 

名前は「契此」。

しかし、人々は誰もその名前では呼びませんでした。

いつも大きな布の袋を肩から下げて歩いていたことから、

「布袋和尚」と呼ぶようになったのです。

 

布袋和尚は、お寺にこもって修行する僧侶ではありませんでした。

 

市場を歩き、子どもたちと遊び、困っている人がいれば声を掛け、

いただいた食べ物は独り占めせず、人々に分け与えました。

特に子どもたちから大人気だったそうです。

 

袋の中から飴や果物、おもちゃを取り出して配る姿を見て、

子どもたちは布袋和尚が来るのを心待ちにしていました。

 

しかし、その袋の中に入っていたのは、物だけではありません。

 

人々は、布袋和尚と話をすると、

不思議と悩みが軽くなり、笑顔になれたと伝えています。

だから、あの大きな袋には、

「幸せ」や「希望」が詰まっているとも言われるようになったのです。

 

布袋和尚には、こんな逸話も残されています。

 

ある日、誰かが布袋和尚に尋ねました。

「仏の教えとは何でしょうか。」

すると布袋和尚は、

黙って肩に担いでいた大きな袋を地面に「どん」と下ろしました。

 

質問した人は、その意味が分かりません。

続けて、

「では、その教えを実践するとはどういうことでしょう。」

と尋ねます。

 

すると布袋和尚は、何も言わず、また袋を肩に担ぎ、笑顔で歩き始めました。

実は、この短いやり取りには、とても深い意味があります。

 

袋を下ろす姿は、心の重荷や執着を手放すこと。

そして再び袋を担ぐ姿は、逃げることではなく、

現実を受け入れ、明るく歩んでいくこと。

 

人生には、仕事や家庭、人間関係など、さまざまな悩みがあります。

 

すべてを一人で抱え込めば、心は疲れてしまいます。

時には荷物を下ろし、心を軽くする時間も必要です。

しかし、

そのまま立ち止まるのではなく、もう一度荷物を担ぎ、前へ歩き始める。

 

それが布袋和尚の教えだったのでしょう。

 

布袋様のお腹が大きいのにも意味があります。

「あれは、たくさん食べたから。」

そんな冗談を聞くことがありますが、本当は違います。

 

大きなお腹は、

「どんな人でも受け入れる広い心」の象徴とされています。

 

腹が立つ。腹を割って話す。腹を決める。

日本語には「腹」という言葉を使った表現が数多くありますね。

 

昔から日本人は、「心の大きさ」を「腹」で表してきました。

布袋様の大きなお腹は、

どんな人も分け隔てなく受け入れる器の大きさを表しているのです。

 

そして、いつも笑顔です。

 

人生には、思い通りにならないこともあります。

悲しい日もあります。苦しい日もあります。

それでも布袋様は、笑顔を忘れません。

 

その笑顔は、

「嫌なことがないから笑っている」

のではなく、

「どんな出来事も受け止め、前向きに生きよう」

という心の表れなのかもしれません。

 

だからこそ、人々は布袋様を見ると安心し、自然と笑顔になれたのでしょう。

 

実は、日本で布袋様が七福神に加えられたのも、

その優しさと包容力が、多くの人々に福をもたらすと考えられたからです。

 

福とは、お金だけではありません。

笑顔で過ごせること。家族と食卓を囲めること。

友人と語り合えること。困った時に助け合えること。

そんな日常の幸せこそ、本当の「福」なのかもしれません。

 

お寺や神社で布袋様を見かけたら、

ぜひその笑顔と大きなお腹を眺めてみてください。

 

きっと、

「もっと肩の力を抜いても大丈夫ですよ。」

そんな優しい言葉が聞こえてくるような気がするでしょう。

 

さて、七福神には、

もう一人、とても有名な神様がおられます。

釣り竿を持ち、大きな鯛を抱えた笑顔の神様。

商売繁盛の神様として、多くの人々から親しまれている「恵比寿様」です。

 

では、なぜ恵比寿様だけが、日本で生まれた七福神なのでしょうか。

 

その話しは、、、、、

明日へ続く、、、、。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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