EXECUTIVE BLOG
2024.6.23
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは最初の元号は西暦645年に制定された「大化」であり、
天皇を中心とする律令国家の成立に合わせて初めて制定されたと言う話でした。
元号の起源は中国にあり、
紀元前141年に前漢の皇帝、武帝が使用したのをきっかけに、
朝鮮半島から日本にもたらされたのです。
現在は「元号法」という法律に基づいて元号が決められており、
平成の場合は「内平らかに外成る」という言葉から取られましたね、
これは「国内外、天地に平和になるように」という意味が込められています。
最新の元号「令和」は日本最古の歌集の万葉集から取られ、
美しい調和を意味していると言う事です。
今を生きる日本人は、「元号」を使うことに何の違和感も持ちませんが、
たとえば江戸時代やそれ以前の地方に住む農民たちは
朝廷が決めた「元号」など、知らないままの人がほとんどだったと思います。
当然ながら、西暦など知ることなど無かったと思います。
では、どうやって当時の人たちは時間軸を考えていたのかと言いますと、
おそらく、干支を活用することが多かったと考えられますね、、、。
干支は、十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)
と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を組み合わせて、
ひと回りすると60(還暦)を数えるものとされています。
「甲子」や「丙午」に、「戊辰」「壬申」などは、
一度は耳にした言葉だと思います。
明治以前の庶民は この干支で大体の時期を覚えていたのでしょうね、、。
645年に付けられた「大化」から、今の「令和」まで、日本では248個の元号が使われていますが、なんでこんなにたくさんの元号があるんだろうか言いますと、
それは今と昔では元号を変えるときのルールがちがっているからなんです。
「明治」からは「天皇が即位するときに、新しい元号に変える」ように決められたのですが、
それよりも前は、地震や火災、天災が続いて凶作になるといった
良くないことが起きたときや、その逆に美しい雲が現れたり、
甲羅に北斗七星のような模様がある珍しい亀が見つかるといった良いことがあったときなど、いろいろな理由で元号が変わっていたのです。
元号を変えるのは、それまでの時代をリセットして一から始めるという意味が込められていたのです。
もしも明治時代にルールが決まっていなかったら、今ももっと短い間隔で元号が変わっていたかもしれません、、。
北斗七星は古来より信仰され、災厄を避けて幸せをもたらすと考えられていたため、
縁起の良い生き物が元号に影響を与えた事になっていますが
ここでまた
何故 北斗七星や亀が縁起が良いのか?と思いませんか???
これらの話は
明日へ続く、、。