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2025.2.17
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
昨日も書きましたように、靖国神社は、日本の歴史において特別な意味を持つ神社です。
特に、戦没者の霊を祀る場所として、その存在は日本の近代史と切り離せないものです。
しかし、
現代において靖国神社を訪れる多くの人々の目的が、
商売繁盛や恋愛成就といった個人的な願い事を込めることに変わりつつある現実があります。
これには、
靖国神社が持つ本来の意味や役割がしばしば見過ごされているという問題が潜んでいます。
靖国神社は、決して単なる願掛けの場所ではなく、
むしろ「社頭の会見」としての重要な機能を持つ場所なのです。
靖国神社の本来の役割は、戦没者の御霊を祀ることなのです。
明治時代に創建された靖国神社は、戦争で命を落とした兵士たちの霊を慰め、
その遺族が集まる場所として始まりました。
戦没者の霊と遺族が語り合う事を「社頭の会見」と言うのですが、
この事が伝統的な形式が重要な意味を持っているのです。
この「社頭の会見」は、靖国神社における最も尊い儀式の一つなのです。
遺族が亡き家族や親しい人々と心を通わせるための場所なのです。
戦争によって奪われた命を惜しむ思いを伝え、
亡き人に対する感謝と哀悼の念を表す場であり、
戦争の記憶とその影響を後世に引き継ぐための大切な儀式なのです。
遺族にとって、戦没者と再び対話をすることは、深い感情的なつながりを感じ、
平和を祈る機会にも繋がるのだと思います。
靖国神社で行われるこのような儀式的な交流は、戦争という過酷な歴史を振り返り、
その痛みを受け入れることの重要性を教えてくれます。
そのため、参拝者はただ単に個人的な願い事をするのではなく、
過去の戦争に対する敬意と反省を込めた参拝を行うことが求められます。
しかし近年、靖国神社は商売繁盛や恋愛成就など、
個人的な願いを込めて訪れる場所として認識されることが増えています。
これは、神社が持つ「霊的な力」への信仰から来るものであり、
個々の人生における願いを叶えてもらいたいという期待が反映されています。
しかし、これが靖国神社の本来の役割とは大きく異なることは理解しておくべきです。
靖国神社は、商売繁盛や恋愛成就を願う場ではなく、戦争で命を落とした人々の霊を敬い、
その平和を祈る場所なのです。
現代において、こうした願掛けが行われる背景には、
靖国神社の歴史的背景やその持つ象徴的な意味が十分に理解されていないことがあります。
戦没者の霊が眠っている場所であるがゆえに、
靖国神社では「お願いごと」をすることが本来の参拝の目的ではないという点を
再認識する必要があるのではと思ってしまいます。
靖国神社は、戦没者の霊と向き合い、その尊い命を悼む場所として、
私たちに平和の重要性を教えてくれます。
ここでの参拝は、個人的な願い事をするためではなく、
歴史の教訓を学び、平和への祈りを込める場であるべきです。
靖国神社での参拝は、戦争の悲惨さを反省し、命の尊さを再確認することが重要です。
また、靖国神社はその歴史的背景から、
戦争の犠牲となった人々の思いを伝える役割も担っています。
戦争によって多くの命が失われたこと、その痛みや悲しみを次の世代へと語り継ぐために、
靖国神社は存在し続けているのです。
そのため、靖国神社を訪れる際には、過去の歴史と向き合い、
戦没者への敬意を表すことこそが、最も大切なことだと考えられるので
最近では隣国から 靖国参拝は 戦争に繋がると言う危惧されている事とは真逆なのに
と思ってしまうのです。
あくまでも平和を願う場所だと思います。
ですから ここには 祀られていない戦没者もいるのです、、、、
それは 誰か???????
は
明日へ続く