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社長&顧問ブログ

2026.8.6

御神輿

高光産業株式会社

妹尾八郎です

 

昨日は、

「神社のお祭りとは何のためにあるのでしょうか」

という話でした。

 

お祭りは、

神様への感謝をお伝えするとともに、

人と人との心を結び直す

大切な一日であるのです。

 

そして、

お祭りといえば、誰もが思い浮かべるものがあります。

それが「神輿」ですね。

 

太鼓の音が鳴り響く中、

「わっしょい、わっしょい!」

という威勢の良い掛け声とともに、

大勢の人が肩を寄せ合いながら神輿を担ぐ姿は、

日本のお祭りを象徴する風景と言えるでしょう。

 

では、神輿とは、一体何なのでしょうか。

 

実は、神輿は単なるお祭りの道具ではありません。

神様がお乗りになる「乗り物」なのです。

 

普段、神様は本殿にお祀りされています。

しかし、

お祭りの日だけは神様に神輿へお移りいただき、

町や村を巡っていただくという考え方があるのです。

 

これを「神幸」や「神幸祭」と呼びます。

 

神様が地域を巡り、人々の暮らしをご覧になり、

五穀豊穣や家内安全、無病息災を見守ってくださる。

それが神輿の本当の意味なのです。

 

では、この神輿は、いつ頃から始まったのでしょうか。

 

その起源は奈良時代から平安時代にかけてと考えられています。

日本最古の神輿の一つとして知られているのが、

京都の 八坂神社 の神輿です。

 

平安時代、疫病が流行した際、人々は神様に町を巡っていただき、

災いを鎮めていただこうと願いました。

これが、

現在も続く 祇園祭 の起源の一つと伝えられています。

 

つまり神輿は、楽しむために生まれたものではありません。

人々の幸せを願う祈りから生まれた文化だったのです。

 

私は、

このことを知った時、とても温かい気持ちになりました。

私たちは、「神社へお参りに行く」と考えます。

 

けれども昔の人は、それだけではありませんでした。

「神様も、私たちのところへ来てくださる。」

 

そう信じていたのです。

だから神輿は、本殿から町へと出発します。

 

田んぼの横を通ります。商店街を歩きます。子どもたちが遊ぶ道を進みます。

家々の前を巡ります。

 

まるで神様が、

「皆、元気に暮らしていますか。」

「今年も実りがありますように。」

「どうか無事に一年を過ごしてください。」

そう優しく声を掛けてくださっているようです。

 

考えてみれば、人は誰でも「会いに来てもらえる」と嬉しいものです。

 

病気で外へ出られない時。

年を重ねて遠くまで歩けなくなった時。

忙しくてなかなか神社へ行けない時。

 

もし、大切な人が自分のもとへ来てくれたなら、どれほど心強いことでしょう。

神輿には、そんな優しさが込められているのです。

 

神様は、本殿の中だけにおられる存在ではありません。

 

人々の笑顔の中にも。家族の団らんの中にも。

田畑の実りの中にも。子どもたちの元気な声の中にも。

いつも寄り添ってくださる存在として、日本人は神様を感じてきました。

だから神輿は、町中を巡るのです。

 

私は、お祭りで神輿を見るたびに思います。

あの神輿は、人が神様へ近づくためのものではありません。

神様が、人へ近づいてくださるためのものだとおもうのです。

 

その優しさに気づいた時、お祭りの景色は、

これまでとは違って見えてきます。

 

賑やかな掛け声も、太鼓の音も、子どもたちの笑顔も、

すべてが「地域の幸せ」を願う祈りの輪となって広がっているのです。

 

次に神輿をご覧になった時は、その豪華な飾りや大きさだけではなく、

その中に込められた温かな願いを思い出してください。

 

神様は、私たちが会いに行くのを待つだけではありません。

神様もまた、私たち一人ひとりのもとへ、静かに会いに来てくださっているのです。

 

それが、千年以上にわたり受け継がれてきた神輿という文化の、

本当の意味なのではないでしょうか。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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