EXECUTIVE BLOG
2024.12.2
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは ペイフォワードの話しから
太平洋戦争に突入した際の 天皇の権限の話になってしまいました。
第二次世界大戦において 日本はポツダム宣言を受諾しました
これにより 連合国による占領政策が始まったのです。
同時に 極東軍事裁判も行われ 戦争犯罪人の裁判が行われました
極東軍事裁判の前に は ナチスドイツも敗戦により 戦争裁判が行われました。
ご承知だと思いますが ナチスドイツの最高指導者は ヒトラー総統でした。
もし 彼が終戦時生きていれば 真っ先に 戦争裁判により裁かれたと思いますが
敗戦間近 ベルリンの相当地下指令室で 自決しています。
そして 生き残った 当時の元帥や ナチスの関係者の多くが裁判により 死刑判決を受けて 処刑されました。
日本の場合 は A級戦犯は処刑されましたが 多くの先般はその後 刑期の満期を待たず出所しましたが
ナチスの戦犯は ずっと 刑務所に収監されていました
その中でも ルドルフヘスは 1987年に刑務所で死ぬまで収監されていましたね
ナチスに対するユダヤ人の復讐心は根強いのか 2022年にすでに戦争すら忘れている時代に 97歳の老婆が ナチスに協力した罪で逮捕起訴されています。
物凄い執念だと思いますが
ナチスがユダヤ人に対して行った事を考えると これも悲しい事ですが理解しなくては
ならないのかと思います。
その点 日本の方が緩やかだったのではと思います。
で 極東軍事裁判 通称東京裁判において 天皇陛下も戦争犯罪人として起訴すると考えた連合国側の意見も出ました。
帝国憲法下の天皇の権限だけみますと 天皇が戦争を始めたと考える人が多くいたと言う事になるのです。
終戦時 天皇陛下が 戦争をやめさせたのだから 始めるなと命令しておけば
戦争は始まらなかったのだから すなわち 戦争犯罪人であると決めつけたのです。
この議論は いまだにされることがあるようですが
詳細は話が長くなるので またと言う事で
簡単に言うと 天皇は命令する事はなかったのです
では 何故 始めたのか???
天皇には 簡単に言うと裁可すると言う権限しか 軍部から与えられていない状態だったので
軍部が決めた事は 政府と言えども反対できずに 認める事しか出来なかったのです。
この事を難しい言葉で言うと 帷幄上奏といわれており 作戦に関する事も
政府を通さずに軍部で決める事が出来る事を統帥権と言うのです
この 二つの言葉を軍部が利用して 天皇を名のもとにと言う事で 誰にも反対される事無く 自分の都合の良い事を進める事が出来たのです
この仕組みを作り上げたのが 昨日名前出した 山形有朋だったのです。
軍部が戦争を始めると言えば それに印鑑を押す事しかできないように 天皇陛下さえも
コントールしたと言っても良いのではと思います
では 何故 戦争を止める事が出来たのか?? ですが
これは簡単です
止めろとは命令してません 誰もが止めようと言い出せない中
当時の首相が それを察して だったら天皇陛下のご意見を伺いましょうと
言って お聞きしたところ
これ以上戦争を続けるのは無理では と言わせたのです
これは 命令ではなく このご意見をもとに 閣議を開いたところ
色々ありましたが 全員一致で 戦争終結の結論がでたので
天皇陛下はそれを裁可されたというわけです。
この統帥権と言う 権利が独り歩きしたことで 軍部が独走する事になるのです。
では この統帥権についての 詳しい話は
明日に続くか どうか???