EXECUTIVE BLOG
2025.3.1
高光産業株式会社
妹尾八郎。
昨日までは 福沢諭吉と大隈重信の話しでした。
ご承知の通り
福沢諭吉は慶應義塾を建学し 大隈重信は早稲田大学を建学しました。
彼等が作った建学の精神の違いを今日は見てみたいと思います。
日本の近代教育を語る上で欠かせないのが、福沢諭吉と大隈重信という二人の偉人ですね。彼らがそれぞれ創設した「慶應義塾」と「早稲田大学」は、
現在も日本を代表する私立大学として、多くの人材を輩出し続けています。
しかし、
この二つの大学には設立の背景や建学の精神に大きな違いがあります。
まず
福沢諭吉が創設した慶應義塾は、
日本の近代化を推進するために設立されました。
福沢は欧米を視察し、日本が西洋のように発展するには、人々が実学を学び、
自立した個人として成長することが不可欠だと考えていました。
そのため、1858年に江戸で蘭学塾を開き、これが後の慶應義塾へと発展したのです。
慶應義塾の理念の中心には「独立自尊」という考えがあり、
これは単に経済的・政治的な独立だけでなく、
精神的にも自立し、自ら考え行動できる人間を育てることを意味しているのです。
学問の目的を「社会に役立つ実学」とし、
西洋の学問や合理的な思考法を積極的に取り入れたのが特徴だと言えます。
一方、大隈重信が創設した早稲田大学は、
1882年に「東京専門学校」としてスタートしました。
大隈は明治政府の中心人物として活躍し、
日本の近代化には政治と学問の発展が不可欠であると考えていました。
そこで、教育の場を通じて新しい時代を切り開く人材を育成することを目指し、
早稲田大学を創設したのです。
早稲田大学の建学の精神は
「学問の独立」と「進取の精神」です。
「学問の独立」は、権力や既存の価値観に縛られず自由に研究を行うことを意味し、
「進取の精神」は、新しいものを積極的に取り入れる挑戦的な姿勢を指します。
そのため、
早稲田は政治・経済・文化の分野で多くの革新的な人材を輩出してきました。
この二つの大学の違いを簡単にまとめると、
慶應義塾は「独立自尊」を掲げ、実学を重視し、
社会で活躍できる実業家やリーダーの育成を目指しています。
一方、早稲田大学は「学問の独立」と「進取の精神」を大切にし、
自由な発想を持つ政治家や改革者の育成を目指しています。
慶應は合理的な思考を基盤とした実学を重視し、
早稲田は自由な学問研究と挑戦的な姿勢を重視するという違いがあると言う事になります。
このように、
慶應義塾と早稲田大学は、それぞれ異なる理念を持ちつつも、
日本の近代化に大きく貢献してきました。
この違いは、今なお両校の文化や雰囲気に影響を与えています。
どちらの理念に共感するかを考えてみると、
大学選びや教育観の理解が深まるかもしれませんね。
ただ今の在学生はその事を理解して学んでいるのか??は、、、、
明日は福沢のあの理論について、、、。
に続く、、、。