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社長&顧問ブログ

2022.4.22

明治神宮宝物館にある二宮金次郎像

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日までは 学校で良く見かけていた

二宮金次郎の銅像から 一体彼が何をしたのか? の話でした。

 

しかし よく考えてみますと

一体誰が 二宮金次郎を知っていたのか?? どうして行っていたことが

素晴しい人物だったという事が広まって 学校に置かれていったのか??を

知っている方は少ないと思います。

 

歴史上の人物で 坂本龍馬がよく尊敬する人物の中でも上位に出てきますが

明治中期までは 国民のほとんどは 彼の事を知りませんでした、

日露戦争の前に 皇后陛下の夢の中に出てきたことを 当時の新聞が書いたことで

そのような人物が 維新の原動力になったのか という事を知ることになりました。

更に 現代では 司馬遼太郎が本にした事で 多くの方が知る事になるのです。

司馬遼太郎史観が広まり 英雄として扱われてきたのですね。

 

そもそも 坂本龍馬が外国の事情に何故詳しかったのかについては 過去に書いていますが そこに至るまでの色々な人が居たからこそ龍馬も見分が広まり やがて維新の

立役者になっていくのです。

二宮金次郎が有名になるようになったのは、 明治天皇の存在があるのです。

金次郎は 安政時代に亡くなっていますから 明治になるまでなので 当然

明治天皇は本人を知りません。

明治天皇は 二宮金次郎の事を 本を読むことで知ったそうです。

 

では 二宮金次郎の本を誰が書いて 更には誰が明治天皇に献上したのでしょうか?

という事になります。

 

明治天皇は『報徳記』と言う本を読むことで二宮金次郎を知る事になるのですが、

明治天皇はある人物からこの本を献本される事で本の存在を知ることになるのです。

 

その人物とは、元相馬藩主、相馬充胤(1819~1887)です。

充胤は二宮金次郎、後の二宮尊徳の報徳仕法(農村復興や財政立て直しの方法)をバックアップして疲弊した相馬藩を甦らせた人物なのです。

相馬藩再興は尊徳の事業の中でも屈指の成功事例といわれています。

 

その後、明治維新で廃藩置県となるのですが、

「尊徳の仁徳と偉業を埋もれさせるのは惜しい」と、充胤は思い、

二宮尊徳の偉業を書いた本を、明治天皇に『報徳記』を献上したのです。

相馬充胤が明治天皇に『報徳記』を献上したのは明治13年のことです。

その3年後に、明治天皇の命で宮内省から活字で発刊されています。

天皇は活字にして全国の知事や官吏に読んでもらいたいと思ったほど、

深い感銘を受けたのでした。

 

それでは、その『報徳記』は誰によって書かれたのでしょうか?。

それは、尊徳の弟子の一人、富田高慶(1814~1890)によって書かれたのです。

 

高慶は相馬藩士で、尊徳の筆頭弟子でした。

それで尊徳の代行として相馬藩を再興させているのです、

『報徳記』には、亡き師に対する信仰のような感謝と賛辞が綴られていました。

 

この本を 藩主の相馬充胤の手に渡りそれから明治天皇の手に渡ったからこそ、

報徳記は公刊されたのです。

 

その結果明治の彫刻家でもあった岡崎雪聲と言う人物も二宮金次郎の事を知ることになり

最も有名な「薪を背負った像」を最初に制作した人物と言われています。

 

明治天皇は岡崎雪聲がつくった二宮金次郎像をたいへんお気に召され、

お買い上げになります。

そして薨去(1912年)されるまで、金次郎像をおそば近くに置かれていたと言われています。

 

一庶民に過ぎない二宮金次郎の銅像を天皇御自ら手元に置いて大事にされるというのは、当時としては異例中の異例な事です。

明治天皇の二宮尊徳への思い入れがいかに深かったに違いありません。

 

明治天皇はすでに『報徳記』を読まれているので、特別な感慨があったのだと思います。

その金次郎像ですが、現在明治神宮宝物殿に収められていて、見ることができるそうです。

 

ところで、宝物殿に陳列されている明治天皇の御物はいずれも実用的で地味なものばかりなのです。

ことさら目を引くのは、明治天皇が使われていた、ちびた鉛筆です。

こんな鉛筆さえもが大切に陳列されているのですから驚きです。

こうしたことから、

明治天皇の質素倹約、質実剛健の気風がうかがわれます。

また、それが尊徳の勤倹貯蓄の精神と波長が合ったのかもしれません。

 

このように 尊徳の弟子が師匠の事を書き それを 藩主が知ることになり

その藩主が 明治天皇に献上したことで 二宮金次郎は 後世に残る人物となったのです。

 

色々な人の巡り合わせを改めて感じます。

 

では この二宮金次郎の銅像が何故全国に広がり また近年は無くなっていったのか????

 

それは???

 

明日に続く、、、、。

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