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社長&顧問ブログ

2024.1.4

江戸狂歌

 

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日までは 初夢の話で

一富士二鷹三茄子が 有名で このどれか夢を見ると縁起が良いとされていたと言う話から

実はこれには 続く言葉があって

それが 四扇五煙草六座頭 だったと言う話でした

 

一富士二鷹三茄子 縁起が良いとされた理由は 天下を治めた 徳川家康が 好きだったからと言われています。

 

それで 今日は この徳川に反した あの藩の話に進む予定でしたが

 

その前に 少し話がそれて

狂歌の話になります。

 

徳川家康は 徳川家を安泰とすべく 色々な施策を打ってきた事は承知のとおりです。

 

参勤交代や 武家諸法度などがそうですね

更に江戸時代は 身分制度もあり それが士農工商でした。

 

大名たちが藩幕府の動きをしようものなら 即お家取り潰しになっていた時代ですので

庶民が 批判しようものなら もっと酷い目に遭っていたと思います。

 

今の北朝鮮のような感じでしょうね 、、、。

 

しかし 先に書いた初夢の言葉から分かるように 江戸時代の庶民は頓智も利いていたと思います。

 

それで 彼らは 正々堂々とは幕府批判はしないけれど それを 和歌に託して

幕府批判をしていたのです。

簡単に言いますと

社会風刺や皮肉、滑稽を盛り込んだ短歌でそれが 狂歌と言われているのです。

 

これが 流行った時代は 寛政の改革を押し進めた 時の老中 松平定信の時代でした。

 

彼は その前の老中 田沼意次の政策を批判して 強引な引き締め政策を行った老中として有名ですね、、

 

歴史教科書でも良く目にしたと思いますが、

この寛政の改革を皮肉る狂歌を 反対する人が書いたのが、

「世の中に 蚊ほどうるさき ものはなし ぶんぶといひて 夜もねられず」

です。

これは

幕府の老中である松平定信が蚊のようにブンブン(文武)とうるさいから、夜もろくに眠れないと言う意味になります。

 

同じく寛政の改革をやり玉にあげたこの狂歌も有名です、、

「白河の 清きに魚の すみかねて もとの濁りの 田沼こひしき」

これは

超厳格ないまの松平定信の時代より、ワイロOKとか汚いこともあったけど、

田沼意次の時代はよかった、という意味ですね

 

白河と言うのは 直接老中の名前を語れませんので 松平定信が 白河藩主だったことも

あり 白い川になぞらええていたと言う事です、

 

更に 幕末には ペリー率いる黒船がきて

幕府だけでなく 日本中で大騒ぎになりました。

 

対応策を練る幕府と違って 好奇心旺盛な江戸庶民は 黒船見学を楽しんでいたようです

 

その時の庶民が 幕府の慌てようをみて 作った狂歌が

「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たつた四杯で夜も眠れず」

です。

 

これは黒船来航の際に詠まれたもので、上喜撰とは緑茶の銘柄である「喜撰」の上物という意味で、

「上喜撰の茶を四杯飲んだだけだが夜眠れなくなる」という表向きの意味と、

「わずか四杯(ときに船を1杯、2杯とも数える)の異国からの蒸気船(上喜撰)のために国内が騒乱し夜も眠れないでいる」

という意味をかけて揶揄しているのです。

 

幕府の慌てぶりを 庶民は知っていたのでしょう

 

そして この頃から 江戸幕府も揺らぎ始めますね

 

そして その 反対勢力の中心の藩が あそこです

 

その藩では 毎年正月に奇妙な挨拶を行っていました。

 

それは 一体なにか????

 

 

明日に続く、、、。

高光産業株式会社 公式サイト

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