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社長&顧問ブログ

2023.6.26

海国兵談

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日は 今の北海道 昔の蝦夷を開拓しようとした

田沼意次の話でした。

 

何故 田沼は 蝦夷開拓を急いだかと言いますと

ロシアの南下政策に危機感を覚えたからなのです。

 

21世紀の現代 ロシアはウクライナに対して侵略を企てています

日本も安全だとは言い切れない気がしますが

 

同じ様な考えを持った人が 田沼の時代の 林子平と言う人物だったのです。

 

北海道ネタに話を進めなければなりませんが

 

もう少し江戸時代の話、、、。

 

林子平の「海国兵談」と「三国通覧図説」は日本列島と隣接する三つの国について解説された書物です。

林子平がこの本を書いた狙いは

「日本がどのような国に囲まれているか」を人々に認識させることでした。

 

日本は当時「朝鮮、琉球、蝦夷」と隣接していましたが、

その向こうにはロシアや中国などの大国がありました。

 

特にロシアからの脅威については、当時の日本では認識されていませんでした。

そのため子平は、蝦夷地を開発しロシアに侵略させないことが、

日本の安全のために大切だと説いたのです。

ところが当時の老中・松平定信はこれを幕府への批判ととり、せっかく田沼意次によって進められた蝦夷地の開発を中止してしまったのです。

 

林子平は 先ず「海国兵談」という書物を書きました。

ここでは、当時の日本人が知らなかった西洋諸国の「植民地化政策」の恐ろしさを説いていました。

遠く海を隔てていますが、それは全くの安心材料にはならず、

「海でつながっているからこそ簡単に攻めてこられる」と強調しているのです。

 

当時この本は幕府を批判するものとして出版先が見つからなかった為に、

子平は自らの手で版木を作ってまで本を出したのでした。

しかし 田沼意次を失脚させた老中・松平定信はその版木を押収し、

子平も処罰されますが、子平の危機感に同調して人々によって写本され、

世の中に広まることとなったのです。

 

この事が 約100年後の ペリー来航時に役立つとは誰も思ってはいませんでした。

この話は 随分前のこのブログにかいているのでここでは詳細は省きます

 

当時林子平が必死になって訴えたのは「国防の大切さ」です。

しかし幕政には届かず、本の出版が止められたばかりか蘭学などの西洋の学問を学ぶことまで禁止になってしまいました。

 

しかしすぐに、

アメリカの船が日本近海に現れた「モリソン号」事件

オランダ国籍と偽り長崎へ寄港したイギリス艦「フェートン号事件」

が起こり、国防に対する幕府の認識の甘さが浮き彫りになったのです。

 

「鎖国してるから海外は関係ない」

と言う松平定信をはじめとする当時の幕府の考えは甘かったと言う事になります。

 

当時の幕府の国防に関する対応を見ると、

現在の日本の国防についても考えさせられますね。

 

憲法9条があるから 敵は来ないと言う考えを主張している政党もあります。

これは

江戸時代の 鎖国をしているから敵は来ないと言う考えと同じ様な気がしますね

 

現代において私たちは

国防について甘い認識を持っているような気がしてしまいます。

 

林子平の話は ここまでとして

明日は 北海道と九州・沖縄の繋がりの話が?????

 

続くか???

高光産業株式会社 公式サイト

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