EXECUTIVE BLOG

社長&顧問ブログ

2026.8.2

神主

高光産業株式会社

妹尾八郎です

 

昨日は、「御朱印」についての話しでした。

 

御朱印は、神社を訪れた記念ではなく、

その日にいただいた「ご縁の証」であり、

自分自身の人生の一ページを刻む大切な記録なのだと思います。

 

さて、今日は神社で私たちを迎えてくださる「神主さん」のお話です。

 

神社へお参りすると、

白い装束に身を包み、静かに歩かれる神主さんを見かけることがあります。

 

慌てている姿を見かけることは、ほとんどありません。

 

大きな声で話すこともなく、いつも落ち着いた表情で、参拝する人を迎えてくださいます。

 

皆さんは、その姿を見て不思議に思われたことはありませんか。

 

「どうして、あんなに穏やかでいられるのだろう。」

 

実は、その姿には長い年月をかけて受け継がれてきた、大切な心構えがあります。

 

神主さんのお役目は、神様と人とのご縁を結ぶことです。

 

しかし、その前に何よりも大切にされていることがあります。

 

それは、

 

「まず、自分自身の心を整えること。」

 

なのです。

 

心が乱れたままでは、人を安心させることはできません。

 

焦っている人は、周りまで焦らせてしまいます。

 

怒っている人は、その空気を周囲へ広げてしまいます。

 

反対に、穏やかな人のそばにいると、不思議とこちらの心まで落ち着いてきます。

 

皆さんも、そのような経験がおありではないでしょうか。

 

神主さんは、日々のお勤めを通して、

自分自身の姿勢や言葉遣い、立ち居振る舞いを大切にされています。

 

それは、「良く見せるため」ではありません。

 

参拝された方が安心して手を合わせられるようにという、思いやりなのです。

 

私は、この姿勢は私たちの日常にも通じると思います。

 

家庭でも、会社でも、地域でも同じです。

 

「相手を変えよう。」

 

そう思う前に、

 

「まず自分の心を整えよう。」

 

そう考えるだけで、人との接し方は大きく変わります。

 

笑顔で「おはようございます」と声を掛ける。

 

「ありがとうございます」を忘れない。

 

人の話を最後まで静かに聞く。

 

たったそれだけでも、周りの空気は少しずつ穏やかになっていきます。

 

良い職場とは、立派な建物がある会社ではありません。

 

良い家庭とは、大きな家に住むことでもありません。

 

そこにいる人が、お互いを思いやり、安心して過ごせる場所であること。

 

それが、本当に居心地の良い場所なのだと思います。

 

神主さんは、決して多くを語りません。

 

しかし、その静かな立ち居振る舞いそのものが、

 

「心を整えて生きることの大切さ」

 

を私たちへ教えてくださっています。

 

私は神社を訪れるたびに、その姿から一つのことを学びます。

 

忙しい時ほど深呼吸をする。

 

腹が立った時ほど言葉を選ぶ。

 

嬉しい時ほど感謝を忘れない。

 

そんな一日を積み重ねることが、自分自身の心を育てていくのだと思います。

 

人は肩書きで信頼されるのではありません。

 

知識だけでもありません。

 

その人が日頃どのような心で人と接しているか。

 

それが、やがて人柄となり、信頼となっていきます。

 

だから神主さんは、いつも穏やかなのでしょう。

 

誰かを導く前に、自分の心を整える。

 

それは神社だけではなく、

私たち一人ひとりにもできる、生き方の稽古なのだと思います。

 

今日、誰かに会う前に、ほんの少しだけ心を整えてみませんか。

 

その穏やかな心は、きっと相手の心にも伝わります。

 

そして、その小さな優しさが、人から人へと広がっていく。

 

それこそが、

日本人が古くから大切にしてきた「和の心」なのではないでしょうか。

次の記事へ
前の記事へ