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社長&顧問ブログ

2026.1.6

神職について

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

正月は多くの方が 神社に行かれたかと思います。

神社には 神職の方々がいますが

その位については なかなかご存知の方は少ないかと思います。

 

今日はその話しに進みます、、、。

 

神社の神職の位についてお話ししますと、

一般の会社にたとえて「社長」に当たる存在が宮司である、

という理解はとても分かりやすく、実際の役割とも大きく外れてはいません。

 

宮司は神社の祭祀と運営の最高責任者であり、その神社を代表して神様にお仕えし、

また地域や社会に対して神社を代表する立場にあります。

 

では、その宮司の下にはどのような位があり、

なぜそのような呼び名が用いられてきたのでしょうか。

 

神職の位は単なる上下関係ではなく、

それぞれの名称に古代からの役割意識や言葉の意味が込められています。

まず宮司という言葉ですが、

「宮」は神様をお祀りする御殿、「司」はつかさどる、

取りまとめるという意味を持っています。

 

つまり宮司とは「神様の宮を司る人」という意味であり、

単なる管理者ではなく、

神様と人との間を取り持つ中心的な存在として位置づけられてきました。

 

その宮司を補佐する立場にあるのが権宮司です。

「権」という字は、仮の、代わりの、あるいは権限を分け与えられた、

という意味を持ちます。

 

権宮司とは、

本来は宮司に準じる資格と働きを持ちながら、

宮司が不在の時や職務を分担するために置かれる役職です。

現代的に言えば副社長や専務に近い存在で、

宮司を助けながら神社の実務と祭祀を担います。

 

次に禰宜という位があります。

禰宜という言葉は少し聞き慣れないかもしれませんが、

古代の言葉で「ねぐ」「ねぎらう」といった意味を持ち、

神様に願いを申し上げ、祈りを取り次ぐ役目を表しています。

 

禰宜は宮司や権宮司の指示を受けながら、

日々の祭祀を執り行い、祝詞を奏上し、神様のお心を人々に伝える役割を果たします。

会社にたとえれば部長や課長に近い立場で、現場の中心となって働く存在です。

 

その下に位置するのが権禰宜です。

ここでも「権」という字が使われていますが、

これは禰宜を補佐し、将来禰宜となるための経験を積む立場であることを意味します。

 

実際の祭祀や神社の業務に深く関わりながら、

神職としての実力と心構えを養っていく役目です。

 

そして神職の入口とも言える存在が出仕です。

出仕とは「神前に出て仕える」という意味で、

神社で実務に携わりながら修行を重ねる立場です。

 

掃除や準備、祭祀の補助など、一見地味に見える仕事が多いのですが、

神様にお仕えする心を身体で覚える大切な段階とされています。

 

会社で言えば新入社員や若手社員に相当しますが、

神社においては単なる下積みではなく、

信仰と実践を通じて自分自身を磨く期間と考えられています。

 

これらの位の呼び名に共通しているのは、

支配する、命令する、といった意味の言葉が使われていないことです。

 

宮司も禰宜も、

神様に「仕える」「取り次ぐ」「つかさどる」という意味合いの言葉で構成されています。

 

これは神社が組織である以前に、

神様への奉仕を中心とした場であることを示しています。

上下関係は確かに存在しますが、それは人を支配するための序列ではなく、

より重い責任を担うための順序なのです。

 

宮司が最も上位にあるのは、最も偉いからではなく、

最も大きな責任を引き受けているからであり、

その下の神職もまた、それぞれの立場で神様と人とを結ぶ役目を果たしています。

 

このように神職の位を見ていくと、神社の組織は会社に似ているようでありながら、

その根本には「奉仕」と「祈り」という価値観が据えられていることが分かります。

 

神職の呼び名一つ一つには、長い歴史の中で育まれてきた意味があり、

それを知ることで、神社という場所が単なる施設ではなく、

今も生きた信仰の場であることをより深く感じて頂けるのではないでしょうか。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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