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社長&顧問ブログ

2023.3.15

米穀通帳

 

 

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日までは 日本酒の話から

酒米の話になり

それから いきなり 話題が変わって

通帳の話になってしまいました

 

しかし その通帳 実はお米と関係があるのです。

 

通帳と言う言葉を聞きますと

普通であれば 銀行通帳を連想しますね

 

今でこそ キャッシュレスの時代ですが

銀行に 入出金や 振り込みで行く場合、印鑑と通帳が必要でした。

 

これが無くて 言葉だけで 窓口でお願いしても取り扱いは出来ないのは

当たり前です。

 

でも ちょっと前までは お米を買うのにも 通帳が必要だったのです。

今では お米はスーパーやコンビニで買う事ができますが

ほんの最近まで お米は通帳が無ければ買えなかったのです。

米を買う際に必要だった通帳は「米穀通帳」と呼ばれ、

食べ物や物資が不足していた戦時体制下に考案された制度だったのです。

 

1937年の日中戦争勃発以降、働き手の男性が戦争へ行くため、

農作物の生産量は減っていきました。

さらに、米の国内消費量のおよそ4分の1を朝鮮や台湾からの移入に頼っていた日本は、輸送の問題に直面したのです。

船舶やその燃料は軍用が優先され、国民生活は米不足になっていきました。

 

さらに、米の国内消費量のおよそ4分の1を朝鮮や台湾からの移入に頼っていた日本は、輸送の問題に直面します。

船舶やその燃料は軍用が優先され、国民生活は米不足になってしまったのです。

 

1940年10月24日、農林省令「米穀管理規則」の公布により、生産者である農家に対して、一定数量の自家保有米を除き、残る全ての米を決められた値段で国に売る義務が課されるようになりました。

これを“米の供出”と言います。

そして

1941年1月には、農林省の外局として戦時の食糧統制を担う食糧管理局が発足します。

さらに

3月になると、

主食や燃料などを配給で割り当てる「生活必需物資統制令」が国家総動員法に基づく勅令として発せられました。

そもそも 国家総動員法と言う 法律があった事に恐ろしさも感じますが、、、。

 

それで4月1日から東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸の6大都市で米などの穀物は配給通帳制になったのです

 

1942年2月21日には、「食糧管理法」が制定されます。

この法律は、既存の食糧関係の法規を整理・統合し、主要食糧の国家管理を強化しようとするものでした。

 

この法律のもとに、米穀の配給通帳制度は整備され、全国で施行されるようになったのです。

 

1世帯に1通発給されたこの通帳には、1日当たりの配給量が記入されていました。

指定された配給日に通帳を持って配給所へ行くと、

通帳に印鑑を押してもらうのと引き換えに、

その世帯の1日の配給量に配給日数をかけた量のお米を購入することができました。

 

こんな制度が昭和53年まで続いていたのです。

 

それで 私が大学生の時は この通帳を持って 近所の米穀店にお米を買いに行った記憶があるのです。

 

そして 米穀店の店主も 売ってやってる感が満載で なんだか怖い存在だった気がします。

 

米穀店以外で買うお米の事を

ヤミ米と言われていた時代があったのです

 

そして

 

それに関して 色々な事件が起きていました

 

その話は

 

明日に続く、、、。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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