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社長&顧問ブログ

2026.5.21

純米か吟醸か

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

現在、日本酒売り場へ行くと、

「純米酒」「吟醸酒」「大吟醸」「本醸造」など、

様々な名前が並んでいます。

 

しかし、正直よく分からないという方も多いのではないでしょうか。

 

実はこの違いは、それほど難しいものではありません。

大きく分けると、「何を使ったか」と「どこまで米を磨いたか」で決まります。

 

まず最も基本になるのが

「純米酒」です。

純米酒とは、その名の通り「米・米麹・水だけ」で作った日本酒です。

アルコール添加をしていません。

 

お米本来の旨味やコクが感じられるのが特徴です。

しっかりした味わいがあり、ぬる燗にすると美味しいものも多く、

日本酒らしい日本酒と言われることもあります。

 

次に

「本醸造酒」です。

これは少量の醸造アルコールを加えた酒です。

 

「アルコール添加」と聞くと悪いイメージを持つ方もいますが、

そうではありません。香りを引き立てたり、

味をスッキリさせたりする目的で使われます。

職人がバランスを考えて加えているのです。

 

そのため、

本醸造は軽快で飲みやすい酒が多く、料理との相性も良いのです。

 

そして人気なのが

「吟醸酒」です。

吟醸酒は、お米を大きく削って作ります。

日本酒の米は、外側に雑味成分があり、中心部に旨味があります。

そのため、お米を磨けば磨くほど、雑味の少ない綺麗な酒になります。

 

吟醸酒は、米を40%以上削る必要があります。

つまり、60%以下になるまで磨くのです。かなり贅沢な作り方です。

 

その結果、フルーティーで華やかな香りが生まれます。

リンゴやメロンのような香りと言われることもあります。

 

さらに磨きを極めたものが

「大吟醸酒」です。

こちらは50%以上削ります。

半分以上を削り落とすため、非常に手間もコストもかかります。

その分、香り高く繊細で上品な味になります。

海外の人が驚く「香る日本酒」は、この大吟醸系が多いのです。

 

ここで整理すると、

純米=米だけ

本醸造=少量アルコール添加

吟醸=よく磨いた米

大吟醸=さらに磨いた米

という理解で大丈夫です。

 

そして、これらは組み合わせもあります。

「純米吟醸」は米だけで作った吟醸酒、

「純米大吟醸」は米だけで作った大吟醸酒です。

つまり、「純米」と「吟醸」は別の分類なのです。

 

現代の日本酒は、この多様性が魅力です。

 

昔は「辛口か甘口か」程度でしたが、

今ではワインのように香り、米、水、地域、酵母まで楽しめる時代になりました。

 

例えば、

新潟の酒は淡麗辛口と言われ、スッキリした酒が多いです。

一方、

広島は柔らかく甘みのある酒が有名です。

また、

秋田や山形では華やかな吟醸酒が人気です。

 

この地域性も日本酒の面白さなのです。

 

近年では海外でも日本酒人気が高まっています。

特に純米大吟醸は、日本のクラフト文化として評価されています。

ワインのソムリエのように、

日本酒のペアリングを研究する人も増えています。

 

日本酒は難しそうに見えますが、まずは「純米か」「吟醸か」を知るだけで、

かなり世界が広がります。

 

そして、自分の好みに合う一本を探す楽しみこそが、

現代日本酒文化の醍醐味なのです。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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